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2010年4月 4日 (日)

見た目より根が深い

陰暦 二月二十日

 若林元農相が青木氏の投票ボタンを代理で押した事件。気の緩み程度の話かと思っていたけれども、よくよく分析してみるとかなり問題です。

 若林氏は今国会で引退し、あとを息子が継ぐことが決まっています。情勢は自民党にとってやや好転しつつあるとはいえ、まだどちらへ転ぶかわかりません。若林氏としては対抗の民主党の出方が気になるところです。

 そんな折のあの事件です。これにより民主党は参議院で(選挙まで期間限定ですが)単独過半数を確保し、自民党は評判を落としました。これにより若林氏は、次の選挙では手心をくわえて息子を当選させてくれと民主党に水を向けているわけです。

 これは言語道断の参政権の私物化です。若林氏は長野県と島根県の選挙民の参政権を私物化しました。次の選挙では自民党に勝ってもらいたいけれど、長野県民は若林氏の息子を当選させてはなりません。前回の首相指名選挙で急遽自民党候補者になったほどの人ですらこの認識とは・・・やはり一度野党に落ちて正解だったのかもしれません。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

http://am6.jp/dtBeOw
を見てると暗くなりますね。
民主党が有利になるようにしているとしか見えません。

与謝野使途か平沼氏といった戦前からの日本の支配階級の人たちは、自民党を復活させることよりも自分たちの階級で権力を維持することの方を優先しているように見えますね。

権力が自分たちの階級の中にさえあれば、国体がどうなってもいい、そこまで落ちているように私には見えます。

福田・麻生内閣が進めようとし、谷垣総裁も基本的に踏襲している福祉国家路線が、彼等にとってはよほど脅威なのでしょう。

戦前からの資産家階級の精神の劣化はひどすぎますね。

>与謝野使途か平沼氏といった戦前からの日本の支配階級の人たちは、自民党を復活させることよりも自分たちの階級で権力を維持することの方を優先しているように見えますね。

 この辺りは、リベラル化の代償なんでしょうね。民主党の政策は「支配階級の権力維持」ですよね。労働者の味方の振りをした。ゲシュタルト心理学http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%88%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6
 「竜馬伝」やソフトバンクの孫氏の新入社員へのスピーチを持ち上げたりもその一環としか思えないんですよ。

 民主党が政権を獲得できたのは、小沢前代表が富の分配を変えない路線を採用して、資産家や実業界を味方につけたからでしょう。

 民主党が子育て家庭や農家などにばらまくと約束したお金は、全て実行すれば十数兆円になりますが、これは海外からの資本黒字とほぼ同額なんですね。海外に保有する資産から上がる利子を、国債という形で吸収して、貧民に配る分には日本国内の資産家たちは傷まないという理屈です。

 権丈先生が指摘していますが、これは19世紀の英国の社会保障政策に近いと思います。植民地からの搾取で慈善事業をやる。

 それに対して、自民党は安倍政権から福祉国家へ方針を転換させました。安倍政権内部での柳沢厚生労働大臣と久間防衛大臣の抗争は福祉国家派と新自由主義派の暗闘の表面化だったと思うのですが、これによって安倍総理の真の狙いが福祉国家にあるらしいことに気がついた資産階級の人たちは参議院選挙で自民党を負けさせるように動いたのでしょう。マスコミと労働組合はその走狗です。

 しかし、福田総理と麻生総理が自らを犠牲にして福祉国家への路線を法律で確定してしまいましたので、彼等は最後の手段として自民党政権を滅ぼしたわけです。

 その民主党もまたこの財政状況ではどうしようもなく、自民党同様に参議院選挙後は累進課税の再強化と消費税増税に取りかかろうとしています。ということはどういうことかというと、民主党は必ず参議院で敗北させられます。そして民主党は分裂させられます。彼等は累進課税の強化と消費税増税を絶対に認めません。これらを方針として採用したその時から民主党は参議院選挙での敗北を約束づけられました。

 「龍馬伝」は見ていませんが、岩崎弥太郎が最後に全てをかっさらって勝者となるストーリー展開になることは目に見えていますから、作った人たちが何をこのドラマに込めているか丸わかりですね。

 要は岩崎弥太郎のように生きろってことなんでしょ?

 それで官僚(軍人を含む)と財閥(および地方豪族)による巨大プロジェクトの大成功を称賛する奈良の大仏と坂の上の雲ですからね。

 NHKを通して支配階級の人たちが何を目指しているのかおぼろげながら見えてきましたね。

 社会保障を地方分権の名の下に劣化させ、産業は垂直統合を強化し財閥を復活、実質賃金の引き下げによる国際競争力回復、軍備強化です。完全な国家社会主義体制です。

 福祉国家から実質賃金引き上げの要素を取り去ると国家社会主義になりますよね。

べっちゃんさん、こんばんは。いつもあいさつも碌にしてなくて申し訳ないです。

 この時期のNHKのドラマの流れは、べっちゃんさんの指摘通りと思います。だから先週のソフトバンクの孫氏のスピーチの賛美の仕方を見ると「岩崎弥太郎」=三菱=旧財閥賛美が透けて見えて気持ちが悪くなります。

>実質賃金の引き下げによる国際競争力回復
 「年功序列廃止」「同一労働同一賃金」は正にそういう方向に持っていくためですし、天下り叩き、俸給や退職金が高いとかも結果として民間の給与と退職金削減要求になるのは日を見るより明らかだと思います。

>軍備強化です。
 沖縄問題は「攘夷運動」の様相を呈してますね。日本が過大な軍備をしなくても良かったのに、これでは軍備増強をしなくてはならなくなります。

 日本の支配層の中にはいわゆる「普通の国」になるためには、国難が必要だと考えている人が相当数いると思います。

 安倍総理を担ぎ上げたのはそういう人たちでしたが、安倍総理はそれには乗っかりませんでした。だから裏切り者として粛正されたわけです(あれは追い落としなんて生易しいものではありません、犯罪組織における裏切り者への見せしめの私刑です)

 安倍総理はよく生き残りました。彼がしっかりと生きて国会に出ている、そのことが連中への最大の牽制になります。

 彼等は国難を醸成しようとしています。北朝鮮からミサイルが飛んでこないか、沖縄の運動がエスカレートして米軍関係者に死傷者が出ないか、支那で日本人が迫害されないかと心待ちにしています。

 軍備強化は必要だと私は思っていますが、国難を醸成してすることによって実現することには断固反対です。

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