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2010年5月17日 (月)

アニメに込められた政治的メッセージ(二)・・・ぴちぴちピッチ・ピュアと日本軍の復活

陰暦 四月四日

 二年目の「ぴちぴちピッチ・ピュア」は見捨てられ不安型境界性人格障害を描いた名作なのですが、これも裏では国防がテーマになっています。一年目で倒さ れた海底人の別の一族の兄妹(人間界に溶け込んで既に時間が過ぎているらしい)が主人公の住む町に引っ越してきます。妹の方は病弱な上に強烈なトラウマを抱えて いて(父と兄から近親相姦を受けていることが匂わされている)、主人公から恋人を奪おうと執拗に攻撃を仕掛けてきます。

 ここで敵として出てくるのは、所在不明の異世界の住人(古代人)です。どうやら海底人の兄妹の父親(既に死んでいる)は古代人の復活を目論んでいたらしく、病弱な娘の寿命を延ばすことと引き替えに、娘の身体を古代人が利用することを受け入れたことになっています。古代人は復活のためのエネルギーを集めようと、人が集まる場所で人間の精気を吸おうとしたり(無差別テロをイメージしている)、お手盛りアイドルで集団催眠を仕掛けたり(メディアを利用した洗脳をイメージしている)して人間界を混乱に陥れます。

 この作品もまた非対称戦をイメージしているのは間違いないでしょう。策源地が異世界で所在不明です。インターネットを使ったテロリストネットワークです。古代人の出入り口となっている娘は主人公のすぐそばに住んでいます。テロリストのアジトが一般人の住居に紛れ込んでいることを表しています。古代人が繰り出してくる敵はチャイナドレスを着ていたり、ミサイルをイメージした妖精だったりします。これは中共や北朝鮮を表しているのでしょう。

 二年目は主人公の恋人は記憶喪失になっています。そして古代人の兄妹が彼を助けたことになっています。妹の方は詐病や色仕掛けを駆使して彼を手に入れようと画策しますが、土壇場で彼は記憶を取り戻して主人公と一緒に戦います。主人公の彼が意味するのは牙を抜かれた日本国民なのでしょう。古代人側のオルグは大陸諸国や左翼によるメディア戦略を意味しているのでしょう。しかし土壇場で日本国民はサムライの精神を取り戻して、国土を守るために国家に協力してくれるだろうというメッセージがこの作品には籠められています。

 ちなみに二年目は大西洋の両マーメイドは副次的な役割しか果たしていません。あくまで主眼は日本国民(主人公の恋人)と日本軍(主人公)の信頼回復にありました。

 「ぴちぴちピッチ」を作ったアニメ会社WE'VEは翌年は「ビューティフル・ジョー」というハリウッド映画のオマージュで固められた作品を作っていました。これもまた米国と英国への強烈な憧れを感じさせる内容でした。この会社、今は休眠状態のようなのですが、急に現れて完成度の高い作品を作ったかと思うとすぐに消えて次が続かず、ちょっと不可解でした。最初から政治的なメッセージの高いアニメを作るためだけに作られた会社だったのかもしれないなと思っています。

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