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2010年5月20日 (木)

ドイツの復讐

陰暦 四月七日

 通貨ユーロですが、日本の財政破綻がいつまでたっても成就しないのと一緒で、各国がいくら国債を発行しても運用先に困っているドイツの銀行が買い支えるのでどの国も財政破綻はしないと思います。

 けれども、世界中の人は財政赤字が増えると財政破綻をすると信じているので、欧州各国は緊縮財政に入ります。これによって不景気が深刻化します。橋本政権の時の日本と同じです。不景気になることで税収さらに減り、財政赤字はむしろ悪化します。結果失業が増加し、通貨ユーロの信任もさらに下がります。

 これによってドイツの製造業は輸出競争力が高まりまたまた儲けます。けれども、財政赤字に喘ぐ国々はドイツより低品質の商品しか作れませんので儲かりません。ドイツが輸出で一人儲けて、そのお金で他の国の国債を買って、しかし欧州各国の景気は悪いままで失業率は高止まりするという状態が続きます。

 こりゃベルサイユ体制の復讐みたいなモノですね。

 ドイツ以外の国が楽になろうと思ったら、通貨ユーロを離脱するか、国をドイツに買い取ってもらってドイツの属国になるしかないでしょう。

 各国の政府を廃止し、福祉の水準を下げる。債務を全てドイツが買い取り、ミニマムインカムをドイツが保障する替わりに、主権をドイツに移譲する。税金はミニマムインカムに必要な分だけ社会の上層から徴収する、平均以下の所得の人は無税にしてしまう。おそらくこれで不満は押さえ込めるはずです。

 これはまさしくローマが帝国を広げていった時のやり方と一緒なんですね。欧州合衆国は、ダメ欧州諸国がドイツに吸収合併されることで実現するかもしれません。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

>こりゃベルサイユ体制の復讐みたいなモノですね。

 ドイツ以外の国が楽になろうと思ったら、通貨ユーロを離脱するか、国をドイツに買い取ってもらってドイツの属国になるしかないでしょう。

 べっちゃんさんも、EUの「ネオ・サードライヒ」への移行を見てますね。
 ただ、EUがネオ・サードライヒへ向かう前例は興味深いですけど、廃藩置県もご指摘のような流れで明治政府が成立したことを重ね合わせるような動きとみてとれますね。
 
 東アジア共同体構想もこれで消えて貰いたいものです。

 EUの政治統合は、ドイツ第三帝国とかソ連とその衛星国のような統制国家の形態を取ることになるのではなかろうかという気がしてきました。

 EUのことをリベラルの理想の星みたいなことを言っていた人達はそれをいかに評価するかとても楽しみです。

 でもリベラルってかつてナチスとかソ連に憧れた口ですから、意外と大喜びで第四帝国を絶賛しそうな気もします(笑)

なんかなぁ……、
麻生前総理、オバマ大統領と比べると、
欧州首脳は無能の輩ではなからうか?

ユーロ安、株価下落を止める気がないの?
あーあ、明日も又か……、
せめて、 何か言えばいいのに。
何やってるんだろう。

菊池さんこんばんは。

私もそう思います。欧州の政治家はあまりに無策だと思います。ギリシャ支援だってまだ実際には何も始まってはいません。あわよくば何もしないで済ませようと思っているフシがあります。連中はせこいです。

それに欧州は日米と違って資産がないので実弾が撃てませんしね。通貨ユーロは砂上の楼閣です。

このままドイツだけがユーロ安で一人勝ちし、他の欧州諸国はドイツの債務奴隷に落ち込むでしょう。

それなのに日本の学者とか評論家は未だに欧州の政治家を崇めて日本の政治家をバカにすることしかいわないんだから、本当に役に立ちません。

 ギリシャの国債暴落によって欧州の金融機関の資産に穴があいて、それを各国の政府が穴埋めする(要するに銀行の借金を政府の借金に付け替える)作業が今欧州で進んでいますので、欧州諸国の国家債務の増加はさらにスピードアップします。

 でもドイツがいる限り通貨ユーロは破綻しないと思います。ドイツの銀行(=家計)が買い支えますからね。

 そのかわりユーロは際限なく安くなり続けると思います。100円、ドル越えなんでも有りじゃないかと私は思いますよ。1ユーロ50円ぐらいになれば、さすがに技術力がないラテン諸国も、安さで東南アジアとか中国インドとも勝負できるようになるから欧州の経済は回復するんじゃないでしょうか?

 そのレベルになるまでユーロ安は長期的に続くと思います。いわれているように破綻とか分裂はしないでしょうけれどね。

麻生前総理、オバマ大統領
は危機に対して果敢だったなぁ……。

今回の欧州首脳の無能さで良く分かったような。

麻生さんの仕込みが今になって効果を出しています。なんでも仕込んでから効果を出すまでは時間がかかります。

民主党政権の無策はの悪影響は今年の後半から来年にかけてじわじわと出てくるんじゃないかと思います。

ここに来て先進国の経済が再び混乱しているのは、日米の経済政策が事実上停止状態になってしまったことと関連があると思います。日本の民主党は何もやっていませんし、オバマ政権も支持率の低下と歳出削減を求める声(ティー・パーティー運動)を前にして身動きが取れなくなっています。

来年から欧州の企業がサブプライムバブル時に発行しまくった社債の大量償還が始まります。その額数兆ユーロ(数百兆円)。今のような状況で先進国はこの難関を乗りきることができるのでしょうか?PIGSの国債なんかよりもこっちの方が恐ろしいんですよ。

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