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2010年6月25日 (金)

日銀だって官僚だろ

 日銀が成長分野に投資をすることにしたそうですが、これは完全に中央銀行の領分を逸脱した行為です。成長分野を誰が決めるのでしょうか?その融資の中立性はどう担保されるのでしょうか?新たな汚職の温床にはならないのでしょうか?

 この前、元日銀マンが作った銀行が不明朗な融資で失敗して大赤字を出してその元日銀マンの経営者は逮捕されようかという勢いです。日銀マンが作った会社が大損をぶっこいたのに、その人以上に官僚的な本丸が民間銀行の真似事をしてうまくいくと考える方がおかしい。

 また、元日銀マンは盛んに護送船団方式とか官僚制を攻撃していたと記憶していますが、経営に失敗することによって見事御自分の年来の主張を証明したと言えます。なるほど、(日銀を含めた)官僚には市場経済を運営する才能がありませんね、よくわかりました(笑)

 あの人を応援していた人たちが落ち込んでいるのも私には理解ができません。あの人がずっと主張していたことが証明されただけではありませんか。そして、あの人を応援していた人たちが日銀の暴走に口をつぐんでいるのが私には不思議でならないのです。

 日銀とか検察とか国会の監視が行き届かない組織の専横が近頃目に余ると思います。省庁や国会に行くとマスコミに辱められるので、権力志向が強い人たちがそれを避けて、日銀とか司法とか審議会とか公正取引委員会みたいな独法に移行しているのだと思います。そうなると彼等がやがて軍部を目指すようになるのも時間の問題でしょう。国会議員や官僚を陵辱する世界の先にあるものは軍部独裁国家です。ああバカバカしい。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

http://news.livedoor.com/article/detail/4848122/
6月18日に公表された政府の「新成長戦略」(の少なくとも第七の「金融戦略」のところ)をみると、「官民総動員による成長マネーの供給」といった目標が掲げられ、実施すべき事項の1つとして「政府系金融機関・財政投融資の活用によるリスクマネー供給の促進・成長戦略分野への重点的な資金供給・地域金融の活性化」があげられている。この部分は、まさに開発主義金融を実施すべきだといっているものである。

[付記]「新成長戦略」そのものに関するコメントとしては、昨日と今日の日本経済新聞「経済教室」における谷口満氏、宮川努氏の主張がともにきわめて適切なものだと考える。金融分野に関しては、「新金融立国」というスタンスを掲げたことは評価する。また、「?金融が実体経済、企業のバックアップ役としてそのサポートを行うこと、?金融自身が成長産業として経済をリードする」という話も正しい。問題は、そのために政府が何をすべきかである。

 日銀も確かに官僚です。ですから、政治家の決定には逆らえないんです。
 今回のべっちゃんさんのお怒りの件も、上記の方針に沿って、供出することになったのだと思われます。

 自民党政権がこれまで使ってきた中小企業金融公庫とか、政府開発銀行とかを使えばいいのでしょうが、民主党はこれまでそういったものを「悪」と主張してきましたから、それで新たな金庫として日銀に目をつけたと言うことなのかもしれません。

 しかし・・・日銀はこれらの政府系金融機関とは元々役割も違いますし、しかし独立性は強く、こういった公庫を使うよりもまずいことが起きやすいんじゃないかと私は思います。

 日銀を関東軍にたとえていた人がいますが、民間に融資をし始めると本当に関東軍、満鉄、東インド会社と化するのではないかと心配です。

 木村剛氏に関しては、要するに彼個人に才能がなかったというだけだと思うのですが、これまで護送船団方式をさんざん攻撃してきた彼やその取り巻きがいろいろと苦しい言い訳をしているのが面白かったのでからかいました。ただの青瓢箪が海千山千のブローカーどもに騙されただけという話だと思うんですがね。

 日銀は紙幣を発行できますから、融資が失敗しそうになったら、その自分の融資を焦げ付かせないために金融政策を曲げてしまう恐れがあります。

 これはものすごいモラルハザードだと思うんですよ。

 まあ、取締役に株券を持たせて、経営のインセンティブにするのと同じ効果はあるかもしれませんが。

>日銀はこれらの政府系金融機関とは元々役割も違いますし、しかし独立性は強く、こういった公庫を使うよりもまずいことが起きやすいんじゃないかと私は思います。

 日銀を関東軍にたとえていた人がいますが、民間に融資をし始めると本当に関東軍、満鉄、東インド会社と化するのではないかと心配です。

 これは、ネットリフレ論が、利用されたような感じがします。適切な管理と歯止めが必要と感じるからこそ、べっちゃんさんが指摘するように「政府系金融機関」が別に用意されたわけです。
 予算要求時に、基金等の増資によって解決せねばならないわけで、当然、予算委員会で審議対象になります。
 ですけど、独立した組織である日銀に国会の衆参予算委員会が、独自の融資案件に介入することはできないような気がします。
 とすると、日銀の委員選任で民主党が随分反対したことが何だったのか?と考える必要がありますね。
 

 温厚そうな顔をしているけれど、どうもあの白川総裁というのは食わせ者のような気がするんですよね。着々と日銀を肥大化させる手を打っています。あるいはただ単に自分を総裁にしてくれた政党に忠実なだけなのかもしれないけれど。

 まあ、白川総裁などはまだ任命してくれた政党の指示に従っていますが、あまり日銀の力を強くなりすぎると、いずれ国会の言うことを全然聞かない総裁が現れるのではないでしょうか。そして今度は国会の方に手をつっこみ始めると。

 これもまた国会の弱体化の一環なんですよね。日銀とか検察とか公正取引委員会とか、人権委員会とか、国会には政府が提示した人事を採択するしか権限がない、何でもやりたい放題な組織を強くするようなことばかり民主党はやろうとしています。官僚の弱体化もそうでしょう。

 これらの組織は、その担当の業界では絶大な権限を持っていますので、内部からの告発は全く望めません。

 国会議員と官僚を貶め、権限をこれらの独立行政法人に移譲し、政党の幹部や民間会社の経営者やコンサルたちでこれらの法人の人事を独占し、国会を通さずに世の中をコントロールする。

 業界を管理すべきこれら独法の委員から官僚を天下り反対の名目で排除し、管理される側の人間で埋め尽くす。国による業界の管理の無力化ですね。官僚の管理が完全に正しいとは言いませんが、企業の経営者がそのままこれまで官僚がやっていたような地位について、利益誘導をし始めたら間違いなく今以上に金の無駄遣いとか汚職は増えます。

 官僚機構という一見迂遠に見える組織を通して世の中を動かすことで、担保されている透明性というのはバカにできないと私は思います。

 結局民主党(あるいは民主党を動かしている人たち)が作りたい社会というのは、民間会社の上部層とかコンサルといった人たちが、ヘッドハンティングされて○○委員会というような業界を監視し、政策を作る組織に入り、そこでただの資料集めの下請けと化した官僚をこき使って政策を作って(もちろん業界への利益誘導)、それを政党のロボット議員に採択させる、そういう世の中なんですよね。

 政策作りも、政策の良し悪しの審議も全て○○委員会がやる、国会はそれを採択するだけ。

 これによって権勢欲の強い人は選挙やマスコミによる監視という辱めを受けることなく占領として世の中を管理できる。目立ちたがり屋だけれど、能力のない人は国会議員になることで満足を得る。仕事はボタンを押すだけ。

 もしも政策が失敗しても、雇われ議員が選挙で落ちることで責任は取られたことになり、○○委員会には責任は及ばない(だって提案しただけだから)。国会議員も首になるだけで逮捕はされない。誰も責任は取らない。

 議院内閣制の国で、米国型の猟官制度で運営される行政府ができたらこんな感じですね。米国に似ていますが、米国の議員は独立心が強いですから違います。

 要は大政翼賛会の時代の大日本帝国です。あるいは現在の中華人民共和国もこれに近い。ナチスドイツでもそうです。

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