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2010年8月31日 (火)

日本の所有権の発達(七)・・・太閤検地

陰暦 七月二十二日

 太閤検地の目的は、戦国大名と土豪との間に結ばれた土地の所有関係の確認の契約を解いて、土豪の土地所有権は豊臣政権が保障し、大名をただの行政機関に することにありました。織田信長ー織田家の武将ー土豪という支配関係を全国に広げたのです。大名の仕事は、外征や謀反人の処罰といった中央からの命令によ る軍事行動と産業振興などに限定し、これまでの政治の最大の仕事であった土地の所有権の確認は今の言葉で言えば「民事」として行政は不介入する方針を豊臣 秀吉は徹底しました。

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2010年8月30日 (月)

日本の所有権の発達(六)・・・戦国大名の登場

陰暦 七月二十一日

 どうも前回のエントリーは説明不足だった気がしたので、もうちょっと補足します。荘園制と太閤検地の間には戦国大名による領国制があります。戦国大名によって律令制的土地制度が葬られ、太閤検地によって農民の土地所有権が確立するまでも見ていきましょう。

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2010年8月23日 (月)

日本の所有権の発達(五)・・・母系と父系のハーモニー・下

陰暦 七月十四日 【処暑】

 以上のことから私は古代日本では財産は母系で継承し、社会的地位は父系で継承されていたのではないかと考えています。

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2010年8月22日 (日)

二億五千万年後の地球?

 この前国営放送が「二億五千万年後の地球」というスペシャル番組を放送していた。プレートテクトニクスと気象学を駆使して、大陸の配置が大幅に換わった二億五千万年後の地球の環境を予想するという興味深い番組であった。海外の番組を持ってきたらしい。

 地球は球なので、分裂した大陸はそのまま進むと分裂した反対側で再び合体して超大陸ができる。前回超大陸パンゲアが分裂したのが二億年くらい前で、これが再び合体するのが二億年後くらい。海沿いは気候が温暖になり、内陸部は熱せられやすく冷えやすいのは生活体験からも理解できると思う。これが世界的規模になるので、二億五千万年後は気候が極端になる。大陸くらいの大きさがある台風が出現したり、深海大循環がなくなって生物がいなくなるかもしれないとか言っていた。

 これはこれまで地球物理学者が人間活動による温暖化に対する懐疑説で繰り返し言ってきたことだった。地球の気候というのは非常に振れ幅が大きく、人間が何もしなくても数度下がったり上がったりするのは普通で、海水面は数百m変動することもあり(マントルプリュームによる海底の変形)、二酸化炭素なども巨大火山が噴火すればあっという間に人間活動数十年分の二酸化炭素が空気中に供給される。だから近年の異常気象の原因を人間のみに帰するのは間違っていると地球物理学者やその教育を受けた人たちは表明してきた。

 二酸化炭素悪玉論の急先鋒だったはずの国営放送がこのようなことを言い出したのは、やはり二酸化炭素悪玉論がウソであることに気がついて、主張をひっくり返す下準備なのだろうと思う。案の定、二酸化炭素悪玉論を主張していたいくつかのブログで主張がぐらつき始めている。バカバカしいと思ったが、正しい方向なので、国営放送やそれらのブログについてあまり追及はしまい。

 二酸化炭素悪玉論が力を失ったのは、支那やインドや南米の経済力が付いてきたのもあるだろう。異常気象が生じる時、日米欧は同じ現象が発生しやすい。緯度は同じくらいだし、偏西風の蛇行でも、同じ位置関係になりやすいのだ。寒波が発生する時も熱波が発生する時も日米欧は同時に被害を被りやすい。どうせみんな自分の周りのことしか気にしないので、世界中が同時に暑くなったり寒くなったりしていると早とちりする。

 それに対して、支那やインドや南米はこれら先進国とは違った現象が起きやすい。日本が熱波に襲われる時は支那は冷夏や長雨に襲われる(現在進行中)、これは偏西風の蛇行で位置関係が逆になるからだ。インドは緯度が低いため気象を支配するのは偏西風ではなくて貿易風だし、南米は南半球(海洋の影響が大きい)なので、インドや南米は異常気象が発生するにしても先進国とはメカニズムが違ってくる。

 そうすると支那やインドや南米の人たちが「日米欧の連中は地球が熱くなるっていっているけれど、俺たちのところは冷害で困っているぞ?」ということになり、地球全体が暑くなっている、という主張が揺らいでしまったのだろう。

 そもそもこれら発展途上国の味方みたいな顔をしておきながら排出権で彼等の経済成長にたがを嵌めてしまうのは誠実ではないのだ。経済成長とは結局はどれだけエネルギーを消費する香だ。エネルギー効率を上げることは大事だと思うが、発展途上国に先進国並みのの高度なエネルギー技術を持ち込むと、コスト高になって結局彼等の競争力を下げるのだ。経済成長をするには、エネルギー効率なんか無視して、エネルギーを使いまくって全体の生活水準を底上げする時期が必要である(日本の行動経済成長期)。

 いくら歴史問題とは、著作権問題とか、技術の流出などで支那の味方のような顔をされても、エネルギーのところで頭を押さえつけたら彼等は水面上には浮かび上がれない。二酸化炭素悪玉論を主張する人たちは発展途上国の味方ではない。ていうか明白に敵だと思う。

 あまり追及はしないでおいて上げるので、国営放送におかれましてはさっさと二酸化炭素悪玉論を葬り去って欲しい。前言を翻して大きに付くのは日本のマスコミの十八番だろうから(笑)

日本の所有権の発達(四)・・・母系と父系のハーモニー・中

陰暦 七月十三日

 一番わかりやすいのが有名な中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)で、中大兄皇子は葛城皇子、河内皇子という別名を持っていて、子供にも河内 の地名を関した名前の人たちがいて、河内から飛鳥にかけて基盤を持っていたと推測されています。このあたりは帰化人の痕跡も多く、中大兄皇子は百済救援の 大遠征を行ったり、百済の亡命者を大量に受け入れたりと、朝鮮半島と関わりの深い人物でした。

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2010年8月21日 (土)

日本の所有権の発達について(三)・・・母系と父系のハーモニー・上

陰暦 七月十二日

 古代の社会は母系制であったとは良く聞かれる言説です。なるほど、日本でも支那でも東洋の国の王朝史を見ていると、妃の実家の発言力がとても強く、時代を遡れば遡るほどその傾向は強くなります。

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2010年8月17日 (火)

二流の楽しみ

 どこかの市長が有名神社の祭典に参列したことを市民活動家が政教分離違反と訴えた、それに対して裁判所が「一般的な儀礼の範囲内だから憲法違反ではない」と判決を出した。それに対して神社新報が「やれやれ」と喜んでいる。

 カトリック教会は、日本の信者が靖國神社を始めとする神社に参列することを「付き合いの範囲内」だと言って認めているらしい。このことを日本のカトリックも神社関係者も喜んでいる。

 宗教家が「お前らのやっていることは宗教じゃないよ」と言われて喜んでいる。要は日本の神道は裁判所やバチカンからバカにされているのである。

 神道は宗教である。例えば米国の大統領は日曜礼拝に参列したり、聖書に手をかけて宣誓したりしているが、これは儀礼の範囲内だからやっているのではなくて、宗教的な意味があるのだからやっているのだ。

 日本の知識人や裁判所の「政教分離」のとらえ方は間違っていると思うが、行政府の関係者が宗教的活動を全くやってはいけないというのならば上等であり、神社側は喜んで裁判所が「市長は参列するのは違憲」という判決を受け取ればよい。それを神社は宗教じゃないから市長は参列してもよいと言われて喜ぶのは自分の存在意義を否定するような物だ。

 また、神道は多神教なのでカトリックだろうがプロテスタントだろうがムスリムだろうがウェルカムであるが、一神教の信者が神社に嬉々としてお参りをするのはおかしい。どこかの狂信者のように神像に発破をかけて爆破する方が一神教の信者としては正しい在り方だと思う。儀礼の範囲だなんだと積極的に認めているカトリック教会も堕落していると思う。

 なにはともあれ、神社界は「神道は日本の生活習慣の一部で宗教ではないのだから・・・」という論法を使うのはもう止めにするべきだと思う。神道は宗教であるのだから、それを今の日本の法律が宗教故に駄目だというのならそれを受け入れるべきであり(そして法律の改正も求めるべき)、宗教であるとして無関心な一般日本人に布教するべきだと思う。

再掲 タローの福音書

陰暦 七月八日

 かくて彼らタローの言尾(ことばじり)をとらへて陥入れん為に、新自由主義派と清和会の中より、数人を身許に遣わす。その者ども来たりて言ふ「タ ローよ我らは知る、汝は真(まこと)にして、誰をも憚り(はばかり)たまふことなし、人の外貌(うはべ)を見ず、真を持って構造改革を教へ給へばなり。我ら歳入を特別 会計に求むるは、よきか、悪しきか、」

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2010年8月14日 (土)

日本の所有権の発達について(二)・・・「名」とは

 本来の均田制は収税単位は個人で、個人に土地が配分されて、その個人が年貢を払います。ですが、個人の力量を無視した一律の税率では実態にそぐわないために裕福になる人と困窮する人が生じてくる上に、災害や疫病などで農村が荒廃してくると、決まり通りに土地を配分することが不可能になり、担税能力を持つ生産力がある農民が、複数の土地の経営を請け負って税金を納めるようになります。

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2010年8月13日 (金)

日本の所有権の発達について(一)・・・所有権がない世界

 大げさなタイトルですが、着想を整理するための備忘録です。

 十年位前から中世日本史のキーである「荘園制」のことを知りたくていろいろと本を読んだり、各地の資料館を訪れた際にもその時代について注意して調べたりしています。けれども荘園制と言うのは、律令制度とか明治になってからの近代化のように,何らかの理念があってそこから体系的に作り出された制度ではなく、手直しや現状追認の集積みたいなものですので、これといった教科書もなく、ここの事例を各自が学んでいって全体像を把握するしかないらしいというのがわかったのが数年前でした。

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2010年8月 8日 (日)

夏の夜のGDP

陰暦 六月二十八日 【末伏】

 どうもGDPや一人当たりGDPが正しく国家経済の規模や国民の豊かさを表しているように思えない。欧州諸国の一人当たりGDPは日本よりもずっと高い(為替を考慮に入れても高い)。でも私が生活したり旅行をして見聞した範囲では、欧州の多数の人たちが日本人よりも良い生活をしているようには到底思えない。欧州人の生活はハッキリ言って貧しい。彼等一人一人が日本人よりもお金を持っているとはとてもじゃないが信じられない。

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2010年8月 7日 (土)

ねじれているのは・・・

陰暦 六月二十七日 【立秋】

財政出動路線に戻れ…「反菅」会合に延べ250人(讀賣新聞)

子ども手当「上乗せ断念」 来年も1万3千円、追加財源確保は困難(産経新聞)

子ども手当、支給額の増額検討=財源は政府内で議論−長妻厚労相(時事通信)

民主党の旧民社グループ、独自候補の擁立を確認

菅首相の論戦相手、「小沢系」ずらり 衆院予算委 

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2010年8月 3日 (火)

百合の蜜を吸う蝶々

陰暦 六月二十三日

 神津島に旅行へ行ってきました。スキューバダイビング、サイクリング、温泉と色々と楽しむことができました。

 ただいま写真の整理中です。ハマカンソウの蜜を吸うクロアゲハの鮮明な写真が一枚撮れましたのでどうぞご覧下さい。

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