再掲 タローの福音書
陰暦 七月八日
かくて彼らタローの言尾(ことばじり)をとらへて陥入れん為に、新自由主義派と清和会の中より、数人を身許に遣わす。その者ども来たりて言ふ「タ ローよ我らは知る、汝は真(まこと)にして、誰をも憚り(はばかり)たまふことなし、人の外貌(うはべ)を見ず、真を持って構造改革を教へ給へばなり。我ら歳入を特別 会計に求むるは、よきか、悪しきか、」
タローその詐偽(いつはり)なるを知りて「なんぞ我を試むるか、財源を持ち来たりて我に見せよ」と言ひ給へば、彼等持ち来たる。タロー言ひ給ふ 「これはな誰の像(かたち)、誰の号(しるし)なるか」「年金積立金なり」と答ふ。タロー言ひ給ふ「フロー(一般会計)はフローに、ストック(特別会計)はス トックに納めよ」彼らタローにつきて甚だ怪しめり。
ここに知識人、新自由主義者等、微罪で捕らへられる官僚を連れ来たり、真中に立ててタローに言ふ、「タローよ、この役人は贈賄のをり、そのまま捕 らへられたるなり。ジュンイチローは律法にかかる者をマスコミにて撃つべきことを我らに命じたるが、汝はいかに言ふか」かく云へるはタローを試みて訴ふる 種を得んとてなり。タロー身をかがめ、指にて地に物書き給ふ。彼ら問ひて止まざれば、タロー身を起こして「汝らの中、下請けより接待を受けざる者まづ石を 擲て」と言ひ、また身を屈めて地に物書きたまふ。かれらこれを聞きて良心に責められ、老人をはじめ若き者まで一人一人いでゆき、唯タローと中に立てる官僚 とのみ残れり・・・
タロー、地方に在まして(いまして)、中小企業主の家にて食事の席につき居給ふとき、自民党、価(あたひ)高き埋蔵金の入りたる補正予算を持ち来 たり、中小企業に注ぎたり。市民運動家、憤ほりて互いに言ふ「なにゆえかく濫(みだり)に埋蔵金を費すか、この埋蔵金を一般会計に混ぜて、子育て家庭に施すこ とを得たりしものを」而して甚く(いたく)自民党を咎む。
タロー言ひ給う「その為すに任せよ。なんぞ与党を悩ますか。貧しき者は常にあれば、補正予算では養いがたし、しかれども世界恐慌は常にはあらず、 誠に汝らに告ぐ、全世界、何処にても、ケインズの宣伝へらるる(のべつたへらるる)ところには、自民党のなししことも記念として語らるるべし」
タローこれらのことを言ひ終へて、心さわぎ証(あかし)をなして閣僚に言ひ給ふ「まことに誠に汝らに告ぐ、汝らの中の一人われを売らん」閣僚たち 互いに顔を見合わせ、誰につきて言ひ給ふるかを訝る。「タローよ、誰なるか」と言ひしに、タロー答へ給ふ「わが一通の手紙を与ふる者は夫れ(それ)なり」 かくて一通の手紙をブリ○ストンの子クルメのクニオに与へ給ふ。クニオ手紙を受くる、悪魔かれに入りたり。タロー彼に言ひ給ふ「なんぢが為すことを速やか に為せ」
かくてクニオ来たりて直ちに身許に往き「総裁」と言ひて接吻したれば、マスコミ、タローを世論調査にかけて捕ふ(とらふ)、その時コイズミチルドレンみなタローを捨てて逃げる。
われ新しき国家像を汝らに与ふ、なんぢら相愛すべし。増税を受け入れて、福祉の財源を確保することをせば、之によりて人みな汝らの中福祉中負担派たるを知らん。
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