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2010年10月 6日 (水)

褒められた話でもない

十月二十九日

 偽装障害者団体による郵便不正事件、検察による証拠の偽装という犯罪が暴かれ、村木女史は無罪放免となりとりあえず?首相の補佐に回ったそうですが、だからといってあの部署で何も不正が行われなかったという話にはならないと思います。

 偽装障害者団体が承認されたのは事実なのですから、村木女史の上司か部下が真犯人なのでしょう。上村被告は無罪を訴えているそうですし、上司が何も知らないと言うことはあり得ないので、どこかに天下りしたらしい当時の上司が犯人なのでしょう。だから検察官の方も犯人隠匿で逮捕されたのでしょう。

 村木女史が検察の違法な取り調べに屈しなかったのは真相を知っていたからだと思います。真相を知っていたからこそ、検察の間違った見立てを承認できなかったのでしょう。見て見ぬふりをしていた村木女史もやはりグルなのです。

 つまり検察は一番えらい人の犯罪の罪を部下に押しつけようとしたわけです。そのえらい人は政治家とつながっているのでしょう。これまでも役人の汚職捜査では同じことが行われてきたのでしょう。政治家と関連がある本当の責任者は逃げて、部下に責任が押しつけられる。検察はそれに手を貸して政治家を逃がす。

 けれども、天下りも難しくなり、官僚の上下関係も緩くなってきて、そのような責任の押しつけを部下が承認しなくなってきているのだと思います。村木女史が屈しなかったのも検察の違法取り調べがリークされたのもそのせいでしょう。その点は良いことなのではないかと思います。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

 今回の事件は、最初から疑問だらけなんです。
 村木女子は当初から直接の関与は無かったのだと思います。ただ、当時この方が関与していた担当業務を外す意図が働いたのではないかということが考えられます。
 元々は村木女子の元上司で団体に天下った方が、検察の取り調べに村木女子の関与をほのめかした事が端緒です。ですが、この上司に関する立件等の報道は見られません。何らかの司法取引があったのではないかと勘繰りたくなります。凛の会という偽装障害者団体と鳩山邦夫氏の関与は一切出て来ないのが不思議ですよね。
 村木女子は、上村被告(ノンキャリ)の遣っていた事はわかっていたと思います。自らの上司の関与も。単なる監督責任の追求であれば落ちたかもしれませんが、主犯格として主導した立場というのは内情をしっていればこそ、否定し易かったのかもしれません。
 当然、キャリア間の情報共有はあるでしょうから、結構リークはあったと思います。独り言をしゃべってくれる方はいるものです。かってに耳に入るものはしょうが有りません(笑)

 まあこれが男であれば「なんで俺ばっかり、よし上司を売ってやる!」か「これ以上ことを荒げると厚生労働省の評判が墜ちてしまうから、ここは自分が泥をかぶって・・・」と考えて検察の思惑通り(本丸に手が伸びる、もしくは検察の筋書き通りに村木女史が罪をかぶる)に進んだのでしょうが、そこは女ですので嘘を前提にした取り引きは思いもよらなかったのでしょう。

 女は真実に弱いですから、最初から検察が真相に近い戦で攻めて「あなたもそれを見逃したんでしょ?真相を話して厚生労働省を浄化しませんか?」と持ちかけていれば村木女史は完オチして最大の協力者になったと私は思います。

 そう言う意味では検察の力は落ちているんじゃないですかね。人の心理を読む力が落ちていますよね。

 去年の鳩山弟周辺を巡る情勢には不可解なことが多いですね。自民党の相当数を引き抜いて、自民党を崩壊させるような動きがあったのかもしれませんね。

 麻生さんがなかなか解散ができなかったことにも関連がありそうです。

 就任してすぐに解散していれば、自公で過半数すれすれか、負けても200議席は確保していたと思うのですが、その場合自民党を割って民主党とくっつこうと考えていた人が相当いて、そうするくらいなら自民党は負けるかもしれないが保守の大分裂を防ぐ路線を選んだ、というのは穿ちすぎでしょうか。

 鳩山弟、それに与謝野氏(この人は政策は評価できますが、政変では常に仲間を裏切る動きをしている)、小沢の草である可能性が高い石破氏、とまあ麻生政権は実は自民党内の獅子身中の虫が閣内に集まっていたんですね。

 内閣に入れることで彼等を逃げられないようにしたんじゃないでしょうか。

 内部告発した検事も女性ですし、真実と正義に女性は弱いというか、絶対に譲りません。(苦笑)
 自民党を割れない状態にして次代に渡すことしか出来なかったわけですね麻生さんは。
 それだけ大政翼賛会的動きが強いということなんでしょうか?
 メディアの論調では、管政権の運営を批判するものは「人民の敵」のニュアンスを強めていますし、小沢野戦軍司令官に対する日本的(ガラパゴス)左翼の擁護と待望論は、小沢幕府(専制主義)論と同義で困ったものです。
 まあそれだからこそ、保守のここでの踏ん張りが大事だと思います。

 恋愛の時に女性が見せる政略性はどんな政治家も顔負けなほどですが、恋愛以外に関しては女性は全て正論で通ると思っているフシがあってそのギャップが面白いと思います。

 世の中にどんな手を使ってでも勝たなきゃいけないことは恋愛だけで、それ以外についてはハッキリ言ってどうでも良いと心の底で割り切っているんじゃないかと私は思います。

 民主党だから応援する、と言うよりは、とにかく国民の人気が得られそうな政治家に逆らうな、政策はどうでも良いから、という風潮がここ十年くらい強いですね。

 デフレの時代の経済運営、多極化した世界における外交政策、高齢社会における再配分政策、どれもこれもとても難しいことで、日本の支配層は大失敗しないまでも成功はしておらず、国民にとってストレスのたまる展開が十年間というもの続いています。

 彼等もどうすればいいのか分からなくて自信を失っているのでしょう。だからなんでもいいから人気がありそうなやつについて行けと考えがちなんじゃないでしょうか。

 左翼は、ありゃ駄目ですね。行き着いた先が新自由主義の政権のために賛成票を投じるだけの飼い殺しとは哀れです。

>左翼は、ありゃ駄目ですね。行き着いた先が新自由主義の政権のために賛成票を投じるだけの飼い殺しとは哀れです。

 問題は日本的左翼がいまだに、新自由主義の先兵となった自覚の欠片もないことです。
 別エントリーの
 >左翼政党というのは階級問題を内心の問題としてくれるんですよね。
 どういうことかというと、左翼政党を応援したから(実際には収奪する側にいるんだけれど)私は貧民のことを思いやる慈愛あふれるお金持ち、という免罪符が得られるというわけです。

 これは、保守としては考えられないことです。むしろ保守の場合、こういうことをすることで、菅原道真を大宰府に追いやりその後の藤原氏は自らの罪に恐れおののき神号を与え官号を追訴し和らげようとしつつ階級間の闘争を和らげようとするのでしょうが。
 むしろ階級闘争を年代闘争に置き換え熾烈な闘争を煽ろうと必死すぎるように見えます。

 資本主義の行き着いた先にプロレタリア革命がありますので、そう言う意味では左翼が新自由主義を推進するのはあながち間違いでもないですけれどね(笑)

 検索してみたら、民主党政権によって軍備強化ができそうだと喜んでいる人がそろそろ現れているみたいです。

 私も防衛力強化には賛成ですのでまあいいんですが、何だか国民と国際社会をペテンにかけるみたいで割り切れない物は残りますね。

 この調子だと民主党政権の業績は武器輸出三原則の見直しと南西諸島の防衛力強化と言うことになりそうです。

 さてマスコミはどうするんですかね。ほっかむりを決め込むのでしょうか。

 菅原道真は律令制の中から出てきた新しい領主層(武士の母胎となる)の取り込みを考えていたみたいですね。だから将門が反乱を起こす時に道真を権威として持ち出すんです。

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