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2010年10月 1日 (金)

からくり

八月二十四日

 前にも書いたような気がしますが、鄧小平ー胡錦涛ー温家宝政権の最大の協力者は自民党なんですね。そこで鄧小平が平成九年(1997)に死去し、名実共に支那の最高権力者となった上海閥の江沢民は平成十年(1998)の宮中晩餐会におおいて無礼な振る舞いに及び、日本と支那を敵対化させることで、中共内部にいた鄧小平派を立ち枯れさせようとしたわけです。

 そしてその時の政権は経世会の流れを汲んだ自自連立でした。

 こうして自民党と上海閥の暗闘が延々と続き、それは小泉総理の靖国騒動でピークに達し、結局、胡錦涛ー温家宝の政権完全掌握と江沢民の棚上げによって上海閥の敗北で一段落がつきます。

 しかし去年の選挙で自民党が敗北し、経世会からの付き合いで上海閥とつながりがある(らしい)小沢の政権掌握によってにわかに上海派が活気づきます。それで上海閥のプリンスである習近平が訪日した時に小沢は宮中にごり押しをしてまで陛下と習近平の会談をセッティングしようとしたのです。あれは上海閥にとっては平成十年の宮中晩餐会の再現なんです。

 しかしこのごり押しのせいで習近平の外交デビューは世界の笑い物になって終わるわけです。しかもその後、小沢が失脚してしまい、焦った上海閥が起こした事件が今回の尖閣事変だろうと思います。

 上海閥と書きましたが、まあ上海だけではなく、中共内部の反主流派全員の共謀でしょう。

 ですので、胡錦涛の後見人である自民党としてはどうしても今回の菅政権の対応を追及しかねる面があるのです。あんまり菅政権を追いつめると、胡錦涛を追いつめて、上海閥の復権を早めてしまうからです。だから谷垣さんは歯切れが悪いんですね。福田元総理もそうですね、福田さんは胡錦涛ー温家宝を助けるためにこの十年間というものかなり動いたんだろうと思います。憶測ですが。

 逆に胡錦涛の肩を持った菅政権に対して、上海閥とつながりがある小沢の子分が、菅政権と胡錦涛を追いつめるために「主権の侵害だ」と勇ましいことを叫んでいるという構図があります。彼等にとっては日支が仲違いすればするほど、胡錦涛が弱り、後ろ盾の菅政権と自民党も弱るわけです。

 米国としても、日本と支那の間に楔を打ち込むことで、日本を米国の側に引き留めることが可能になります。

 それで、日本の政治勢力というのは内政のテーマでは結合せず、外国に対するスタンスで離合集散するという習性がありますので、これから激しく変動するであろう東アジア情勢に対応して、自民党と民主党がそれぞれ真っ二つに割れて、別々にくっつく可能性は多分にあるのではないかと私は思っています。

 面白いことに今回の騒動によって日本の中に「米国と袂を分かち、支那と協力し合う」という政治勢力がなくなってしまいました。「米国と協力し、支那の穏健派を支援する」か「支那との対立を煽ることで自主防衛力を高め、米国からは自立の度合いを強める」の二つの陣営しかなくなりました。ですから自民党ー社会党(その後継者の民主党)の時代よりも外交に関しては、陣営の間にあまり差がなくなりました。米国と袂を分かち、支那の子分になるという選択肢はあり得ないですが、自主防衛力を高めて米国から自立の度合いを強めるという選択肢は実現性があります。

 となると、もしも菅政権が来年の通常国会を乗り切れた場合はおそらく自民党の内部でもそのうち路線対立が生じるのではないかと思います。もしかしたら既にその兆候は始まっているかもしれません。

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