空モモ第22話と第23話
十月三日
第23話まで見ました。空モモの解説の続きです。空モモ第1部は44話で終わりですのでここがターニングポイントになります。本来ならもっと続くはずだったのでスタッフにその意識はなかったはずですが、不思議なことに第23話が、モモが魔法の国のモモからペットショップのモモに変わっていく点で重要な話になっていました。
第22話「00モモは勝利の暗号」で外泊して帰ってきたモモをペットショップのママさんが心配して叱るシーンがあります。それに対してモモは「心配した?」と確認します。
これも私が見たところ、魔法の国のモモからペットショップのモモへと移り変わる過程の一つだと思います。
次の第23話「ころがりこんだ王様」ではモモの実の父親が夫婦ゲンカをして地上に転がり込んでくるのですが、すったもんだの挙げ句フェナリナーサに帰る王様をモモは名残惜しそうに見送ったあと、こっちも夫婦ゲンカをしていたペットショップの両親と仲直りで三人で映画館へ行きます。
その時にモモはペットショップの夫婦の間に挟まって、お供の動物抜きで家族三人で歩いていきます。
モモをおいて魔法の国へ帰る王様、それに対してモモを挟んで仲睦まじいペットショップの夫婦。どっちが実の親子なんだろう?と見る方が疑問を感じてくるような演出です。
それに第23話で魔法の国から来た王様に対処するために、モモは「普通の女の子」に変身するのです。つまり魔法の国の娘ではない自分に変身して、魔法の国の父親に「帰ってくれ」と言っているわけで、魔法の国の両親への決別宣言に近いのです。これはいずれモモが普通の女の子になることを暗示しています。
改めて空モモを見ていると、モモの情がどんどんと魔法の国の両親からペットショップの夫婦に移っていくのが分かります。首藤さんと湯山さんは計算の上でやっていると思います。
やっぱ空モモは、モモが魔法の国のモモからペットショップのモモになる物語だと私は思うのです。
この観点から今後も解説を書いていこうと思います。
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