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2011年1月31日 (月)

マクロスF(下) ※ネタばれ注意

十二月二十八日

 マクロスFが参考にしたのではないかと思われる作品として「ジーンダイバー」があります。放映時期は「マクロスセブン」と重なっています。ジーンダイバーでは宇宙を司るスネーカー(コンピュータ知性体)が、有機知性体の発達に脅威を抱いて、有機知性体の進化をコントロールしようとします。

 スネーカーは手始めに主人公のユイに生物をコントロールするためのウイルスを送り込みますが、このウイルスを仲立ちとしてユイはスネーカーとコンタクトを持つことに成功し、人類とコンピュータ知性体の間に休戦協定が結ばれます。

 群体生物を取り扱った作品として他には「風の谷のナウシカ」や「戦闘妖精雪風」などがあります。ナウシカに出てくる森・蟲・粘菌は生態系システムとして自我を持っています。雪風に出てくるフェアリーは人類との戦闘を通じて対抗手段を編み出したり、人類に寄生を試みようとしたりします。

 マクロスFや雪風の場合、相手方の群体生物の自我の描写が不十分だったため、相互理解が得られたときにカタルシスが得られなかったのが残念な点でした。それに対してナウシカでは、ナウシカを通して森や蟲の気持ちが表現されており、ナウシカが新しい生態系との共存を選んだことが無理なく理解できるようになっていてさすが宮崎御大といえます。

 マクロスはこれでファーストコンタクト物はあらかたやり尽くしてしまったことになりますが、次は何をやるべきなのでしょうか。私は満を持して、第一次移民船団をテーマにした作品を作ってほしいです。第一次移民船そのものでも良いですし、別の開拓団が第一次移民船団の子孫と出会うという話でも良いと思います。土井美加さんと飯島真理さんがまだ現役の今がチャンスだと思うのですがいかがでしょうか。

 以下小ネタの解説、マクロスFの最後で細菌が脳に回って仮死状態となったシェリルが回復しますが、これはシェリルが「マクロスゼロ」のマオの孫であることが関連しています。

 マオはプロトカルチャーがバジュラクイーンを模して作った鳥の人と同じ血液を持っており、シェリルがバジュラの細菌に何らかの耐性を元々持っていたと推測されます。あの結末はご都合主義ではないのです。

 それとライバルのランカとシェリルが実は、親を通して親しい関係にあったというのは、同じくビッグウエスト作の「アイドル伝説えり子」の翻案だろうと思います。あまり触れられることはありませんが、えりりんと麗は従姉妹なんですよね。

 あと、オズマとランカの住んでいる家が、米国の有名なホームドラマ「フルハウス」の家にそっくり。男やもめのオズマが、おさんどんをしているのをフルハウスのジェシーと引っ掛けているのでしょう。

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