伊勢神宮参拝記(一)
十二月三日 【小寒】
学生時代に鉄道研究会に入っていて、帰省では東海道本線を何度も往復していたのですが、実はその周りにある飯田線と武豊線と関西本線の名古屋—亀山間、参宮線にはまだ乗ったことがありませんでした。ずぼらでバイトをしていなかったので金がなかったのと、里が遠かったので帰省だけで体力を使い果たしていたのです。
これらの路線を効率よく乗るすべはないかと地図を眺めていたら伊勢湾フェリーが目に飛び込んできました。そうだ、日野から諏訪に出て飯田線を下り、武豊線で知多半島の先に出て伊勢湾フェリーに乗って鳥羽に上陸すればどこも往復することなく片付けられるじゃないか。ついでにお伊勢参りもできそうだ。ということで、東海方面へ出かけることにしました。
はじめは盆休みに行くつもりだったのですが、台風がきていたのでパスして東北地方の乗り潰しに変更しました。今回は年休も取って万を持しての挑戦です。
さて十二月二十四日、初日は朝の四時に起きて中央線下りの初電に乗ってまずは岡谷へ、諏訪湖の周囲のごちゃごちゃしたあたりはあまり記憶が明瞭ではないですが、おそらく乗っていなかったと思うのでこれを機会に片付けて、九時半発の豊橋行きに乗りました。五時間の旅です。
腰が痛くなってきましたが、伊奈盆地や天竜渓谷の雄大な景色を楽しむことができました。今回は乗り潰しがテーマだったので慌ただしくすぎてしまいましたが、また機会があったら夏にでもきて、寄り道したいなと思う箇所がいくつかありました。
終点までは乗らず豊橋でおりて豊川稲荷にお参り。駅から十分ちょい、すぐです。神社かと思いきや、ほとんど中身は密教寺院で驚きました。神社ということにして廃仏毀釈を乗り切ったのかな?と思いました。土地柄か、自動車会社の販売店の祈願の幟がたくさん立っていました。
小一時間で参拝をすませて十六時半、ここからは飯田線も比較的多く走っているので安心です。豊橋から大府へ行き、駅前のビジネスホテルに泊まりました。晩飯は近くにあったチェーンの一膳飯屋で食べました。安くて種類も多くておいしかったです。中京圏は食べ物が安いのがうれしいです。
初日は天気もよく、鉄道も順調で、これは快適な旅になりそうだと油断したのが甘かった。二日目には大波乱が待っていたのでした。
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