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2011年3月24日 (木)

地震活動が新しい段階に入った可能性

二月二十日

 関東地方の地下で北アメリカプレートとフィリピン海プレートと太平洋プレートが重なり合っていることは、ニュースや地学の授業などで皆さん耳にしたことがあるかと思いますが、実は関東地方に地下には200万年くらい前に太平洋プレートから分離した地殻片がくっついているという説があります。

関東直下の新しいプレート構造の提案(産業技術総合研究所)

 今回千年ぶりに発生してしまいましたが、茨城県であまり大きな地震が起きなかったことや、関東平野の中心部でなぜか地震が多いこと、関東平野の基盤が非常に深い位置(マイナス4千メートル)にあることなどの関東平野にまつわる地球物理学的に不思議な現象がこれによって説明ができるのではないかといわれています。

 先週あたりから茨城県西部を震源とする地震が増えているのですが、これはプレート片と北米プレートが接触するあたりで発生しています。東北関東大地震によって、北米プレートと太平洋プレートの間の力のバランスが変わったので、この2つに挟まれているプレート片も安定する場所を求めてぐらぐらしているのかもしれません。

 つまりどういうことかというと、今現在茨城県方福島県にかけての地域の内陸で発生している地震は、東北関東大地震の余震ではなくて、東北関東大地震によって誘発されたプレート片の運動ではないのかということです。

 このようなプレート片がどのような振る舞いをするかの知見はまだ全然ありませんから、この先どういう風になるのかはさっぱり予想がつきません。このままマグニチュード6程度の地震を頻発させながら収束するかもしれないし、東北関東大地震で発生したのと同じくらいの破壊が生じるかもしれません。

 安政の江戸直下型地震はこのプレートとフィリピン海プレートの間で発生したプレート沈み込み型地震であるという説もありますので、首都直下型地震も警戒した方がよいと思います。

 よく見てみると、東北地方の地震も、プレート境界そのものでは発生せず、陸側にずれたりしていますので、意外とプレートが分離するという現象は珍しくはないことなのかもしれません。

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