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2011年3月22日 (火)

放射能がだだ漏れになっている

 茨城県の放射線量をグラフにしてみました。

Image002_6

 21日までの放射線の状況と21日からの状況は明らかに異なっています。

 21日までの特徴
(1)福島第一原発から南へ80kmの北茨城市の値が、南へ100kmの高萩市の値よりも常に高い
(2)ピークの立ち上がりがシャープ
(3)ピークの減衰がなめらかで急激
(4)だいたいピークが、公式に発表されている原発内でのイベント(水素爆発、煙の発生)に対応している

 これの意味するところは、
(ア)放射線の発生源は福島第一原子力発電所
(イ)放射能は半減期が4〜10日(おそらくヨウ素)

これに対して21日以降の特徴は
(A)21日昼から高萩市の値の方が大きくなった
(B)ピークの立ち上がりがゆっくり
(C)ピークの減衰が非常に遅い
(D)ピークごとに放射線量が蓄積している
(E)グラフの変化と公式に発表されているイベントと対応がとれない

21日以降を拡大してみましょう。

Image004_2

 21日午前2時頃に北茨城で測定されたピークは、午前4時頃に東海村で観測された放射線源だと考えられます。
「moniter110321.pdf」をダウンロード

 同じく21日午前7時頃に北茨城で測定されたピークは、午前9時頃に東海村でも観測されています。

 北茨城と東海村は約80km離れているので、この放射線源は時速40kmで移動しています。秒速にすると約11m。

 21日未明の2つのピークは北茨城と東海村では観測されていますが、高萩では観測されていません。これまでのように原発から同心円状に広がるのではなく、ある程度固まったまま移動する性質があるようです。

 そして21日12時から15時にかけて高萩に現れたピークですが、これは未明に北茨城に来たピークを3倍にした上に放射性ヨウ素のピークを足したような形になっています。そして22日4時にかけて減衰しましたが、それ以降は2.8マイクロシーベルト付近で安定してしまいました。

 21日の午後以降、放射線量がゆっくりと上昇する現象は千葉・栃木・東京・神奈川などでも観測されています。

 22日8時頃に北茨城でピークが確認されています。

 半減期を計算してみましたが、4〜10日なので、この放射能は一応ヨウ素131が主成分のようですが、高萩市ではなかなか放射線量が下がっていないので、ヨウ素131以外の何かが降下している可能性があります。

 また、ピークと発表されている原発のイベントが対応していません。ということは爆発とか煙といった目に見える形では発散せず、知らない間に空中に飛散しているのかもしれないし、あるいは福島第一原発以外に放射能発生源があるのかもしれません。

 この放射能は蓄積する傾向があるようなのでやっかいです。これまでは原子力発電所で爆発などがあったときだけ吹き出していた放射能が、21日以降は止めどなくジョロジョロと漏れ続けているのかもしれません。

 原子炉の大崩壊は避けられたのかもしれませんが、放射能の飛散は21日から本格化したと考えた方が良さそうです。そしてこの放射能の飛散は、原子炉のすぐ近くよりも、数十km離れた地域の方が危ないようです。

 政府には、福島市、北茨城市、高萩市、東海村といったこれらの放射能が降下したと思われる地域の土壌・空気・水の成分を調査して、何がどのくらい漏れているのかを把握し、公開する義務があります。

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