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2011年4月16日 (土)

戦後の繁栄は全て地震活動期を乗り切るための蓄え

 第二次世界大戦が終わってから、二十一世紀に入るまでの半世紀は、世界的に気候が安定し、地震も少ない期間でした。この期間に高度な文明が世界的に発達したのはこのような自然の安定に支えられてのことかもしれません。

 しかし、太平洋西部は地震の活動期に入った可能性があり、この先、東京直下型地震、三陸沖地震、宮城沖地震、東海地震、南海地震、濃尾地震、京都(花折断層)地震、などが二十年くらいの間に立て続けに襲ってくる可能性があります。

 ここは日本の戦後の繁栄は全てこの地震活動期を乗り切るために、天が与えてくれた蓄えだと割り切って、国力を全てこれから襲って来るであろう巨大地震に振り向けることをこの先二十年間の国の目標とするべきではないでしょうか。

こんなページを見つけました。
地震史料データベース http://historical.seismology.jp/erice/

 東日本大震災は300〜400年の周期で襲ってきたみたいです。しかし今回の大震災は、これまで歴史に記録されている東日本大震災の中ではどうやら最大の地震だったらしいことが地質学者の調査などから明らかになりつつあります。

貞観十一年五月(ユリウス暦869年7月)の貞観大地震
 この地震では蝦夷征討のための基地が津波で消滅。
 代替地として内陸へ移したのが多賀城。
 清原元輔(清少納言の父)の歌
 「契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山なみこさじとは」
 の波はこの大地震の津波を指しています。大津波でも越せない松のようにずっと待ち続けます・・・という比喩です

慶長十六年十月(1611年12月)の慶長三陸地震が東北地方を襲った地震として有名なのですが、このデータベースを検索したら、十三世紀にも東日本を襲った地震が見つかりました。

「吾妻鏡」によると正嘉元年八月(1257年10月)に鎌倉を大地震が襲い、建築物がほぼ全て倒壊したとあります。また液状化現象や、地下からの天然ガス湧出とおぼしき記述もあり興味深いです。
 この地震では鎌倉の被害しか記録にないのですが、奥州と出羽にも調査隊が派遣されており、東日本全体を襲った巨大地震である可能性があります。

(A)〔吾妻鏡〕
《廿三日乙巳》{(正嘉元年八月)}、晴、戌尅大地震、有音、神社佛閣一宇而無全、山岳頽崩、人屋顛倒、築地皆悉破損、所々地裂、水涌出、中下馬橋邊地裂破、自其中火炎燃出、色青云々
廿五日丁未、雨降、地震小動五六度、爲筑前次郎左衞門尉行頼奉行、依地震可致御祈祷之由、被仰下御持僧并陰陽道之輩、
《四日乙卯》{(九月)}、小雨降、申尅地震、去月廿三日大動以後、至今小動不休止、依之、爲親奉仕天地災變祭、御使伊賀前司朝行云々、
廿四日乙亥、晴、依地震、御所南方東方築地壞也、來月一日大慈寺供養以前、可被築地否、有其沙汰、召陰陽師、被問方忌事、其間、彼輩有條々相論、爲親、廣資等申云、南御遊年方、辰之外無憚、東大将軍遊行之間、被修補無憚、本文先例分明也云々、晴賢、晴茂、晴憲、以平、文元等申云、是已大破也、自根可築上之間、可爲大犯土、不論大少可有憚云々、亦進光榮、有行、泰親等朝臣勘文、泰親去保元造内裏之時築垣、大将軍遊行之間、可被修理之由載之、而以平申云、不被用往代之例、近來可憚之旨、有口傳云々、奥州、前武州、出羽前司等有評議、被止修復議、


所々地裂、水涌出 ところどころで地面が裂け、水が湧き出した(液状化現象)
中下馬橋邊地裂破、自其中火炎燃出、色青云々 中下馬橋のあたりで地面が避け、そこから青い色をした炎が燃えていた(おそらく天然ガスの湧出)

関東大震災で火災が広がったのは、関東平野の地下に広がるガス田から、天然ガスがわき出しのが原因ではないかという説があります。実は関東地方の地下は世界でも有数のガスの埋蔵量を誇るガス田です。地盤沈下が迷惑なので掘削はなされていませんが。


貞観の三陸地震(869)における被災者救済策

(A)〔日本三代実録〕○新訂増補国史大系
《廿六日癸未》{(貞観十一年五月)}、陸奥國地大震動、流光如晝隠映、頃之、人民叫呼、伏不能起、或屋仆壓死、或地裂埋殪、馬牛駭奔、或相昇踏、城〓倉庫、門櫓墻壁、頽落顛覆、不知其數、海口哮吼、聲似雷霆、驚濤涌潮、泝〓漲長、忽至城下、去海數十百里、浩々不弁其涯〓、原野道路、惣為滄溟、乘船不遑、登山難及、溺死者千許、資産苗稼、殆無孑遺焉、
《七日辛酉》{(九月)}、(中略)以從五位上行左衛門權佐兼因幡權介紀朝臣春枝為檢陸奥國地震使、判官一人、主曲一人、
《十三日丁酉》{(十月)}、 詔曰、義農異代、未隔於憂勞、堯舜殊時、猶均於愛育、豈唯地震周日、姫文於是責躬、旱流殷年、湯帝以之罪己、朕以寡昧、欽若鴻圖、脩徳以奉靈心、莅政而從民望、思使率土之内、同保福於遂生、編戸之間、共銷〓於非命、而惠化罔孚、至誠不感、上玄隆譴、厚載虧方、如聞陸奥國境、地震尤甚、或海水暴溢而為患、或城宇頽壓而至殃、百姓何辜、罹斯禍毒、憮然《〓》{(愧イ)}懼、責深在予、今遣使者、就布恩煦、使與國司、不論民夷、勤自臨撫、既死者盡加收殯、其存者詳崇賑恤、其被害太甚者、勿輸租調、鰥寡孤、窮不能自立者、在所斟量、厚宜支濟務盡矜恤之旨、俾若朕親覿焉、

戸籍に登録された人間と朝廷に服従しない人間(蝦夷)を差別することなく救済せよ。死者は全てきちんと葬式を出して篤く弔え。生存者には援助をしなさい。被害が著しい者は税金を免除する。妻を失った男、夫を失った女、生業を失って生活ができなくなった者には、その被害の程度に応じて、手厚く支援をせよ、

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コメント

>おそらくもうあと一回か二回、大津波を伴う巨大海底地震が数年以内に起きる可能性は非常に高いのです。

 だから今海岸部を復興させても、またすぐに津波で更地になってしまう可能性は大いにあります。

 津波の周期的なものからいえば、30年~50年に一度は2m前後の津波というものは必ず訪れるものなのでしょう。
 自然を恐れ敬いながら、自然とともに生きねばなりません。
 安全性というものへの「100%」という科学的検証や確証要求という左派的感覚が、津波の人的被害を拡大させた一番の原因ではないかと考えます。
 日本人の土地への執着(大地との契約)は、自然を災害があることを受け入れること、津波で流されてもそこにまた住み続けることで、共同体を維持してきたのです。コミュニティズム(共同体主義)が、日本の戦後復興を成し遂げた要因の一つであるからこそ、左派知識階級が保守を執拗なまでに叩いき、今回の災害でも見られる共同体の連帯意識を根絶したいがために、土地の復旧を遅らせているのではないかと、どうしても邪推してしまうのです。
 復興プランでは土地の集約と漁港施設の集約などがでていましたが、震災前では反対が多かった案を平然と復興のプランとして、私権を制限してコミュニティのサステナビリティを奪うような案のほうが、今後の津波の被害よりも震え慄かざるを得ないのです。

保守系左派さんおはようございます。

東南海でも、東北でもマグニチュード8以上と推測される(過去の地震ですから推測)地震が数日、あるいは一月、三年以内に複数回起きて、大津波が何度も襲ってきた例は少なくないです。これは科学的な事実です。

もちろん海岸部の村落共同体を維持させることは至上命題ですが、短期間で何度も津波に襲われてしまうと、人的にも設備的にもダメージが大きすぎると思います。

本来ならば、こういうときこそ学者の出番だと思います。村落共同体を維持しつつ、いかに地震を避けて復興するか、その手順を示さなければなりません。

復興構想会議で出てきている案は、現在のところそんなに悪くないと思うのですが、たまに土地の共有化とかエコタウンとか、まかり間違えば村落共同体を破壊しかねない(これもやりようだと思うのですが)案が出てきていますので、そこは警戒を緩めないようにしたいです。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/fukkou/pdf/kousei.pdf
今のところ、意外にお飾りで読んだだけのはずの梅原猛、内館牧子、玄侑宗久(敬称略)あたりが、東北の人たちの気持ちを代弁してくれています。建築家も海岸に住み続ける案を出してくれています。

警戒すべきはソニーとか読売新聞とか慶應義塾とかから参加している人たち、あと議長の五百旗頭真これが結構くせ者、のあたりです。彼らは社会のあり方から東北をいじくってやろうと言うことを言い出す可能性があります。

東北に関して言えば、津波の再来が切迫しているんです。今回の地震では、海溝付近の震源域は動いていません。それどころか余計に歪みが蓄積したというデータもあります。

だから明日にでも十m級の津波が三陸や宮城を襲う可能性は高いです。

復興作業に当たっている人たちが津波でさらわれてしまう危険性が高いです。そういう問題です。

これまでは瓦礫の撤去や遺体と遺品の捜索でしたので、作業をしている人たちも比較的身軽で、逃げやすい状態でしたが、これからは作業員も現場の近くに住み、重機も入れての作業となってきます。そうすると、きちんと対策をしないと津波が来たときに再び悲劇が起きます。

地震学者はそのあたりを心配して発言しているのだと思います。山ほどある会議の委員にそれが届いていればいいのですが。

菅総理の発言は日々揺れ動いていますよね。

保守系左派さんが期待するような村落共同体の維持のための政策をやるようなことを発言するときもあれば、危惧されているような新自由主義的な発言をしている日もあります。

鳩山ほどひどくはありませんが、その日会った人から影響を受けているのでしょう。現場の声を聴いた日には村落共同体、東京でブレーンとか投資家の話を聞いた日は新自由主義なんでしょう。情報過多に陥っているのかもしれません。

菅政権の倒閣を目指している勢力は両方あるのかもしれません。新自由主義側からも「生ぬるい!」という声が上がっているのかもしれません。両方とも自民党と民主党に分散しているでしょう。

こういうときにリトマス試験紙になるのは国民新党とみんなの党です。亀井さんが与野党横断の復興委員会作りのために尽力されていますが、菅政権が潰れるにせよ、残るにせよ、亀井さんの動きが核になった組織が国会で主流になれば心配はないと思います。

谷垣氏の立ち位置がどのあたりにあるのかいまいちわからないんですよね。彼個人としては現場の声を大事にしていそうなんですが、財政再建派という彼の旗印は、彼を新自由主義側に連れて行ってしまう可能性があります。

自民党は来週の統一地方選後半戦のために今週いっぱいは強硬姿勢をとり続けると思います。そのあと四月の最終週から連休中にかけていろいろ動きが出てくるでしょう。それを注視したいです。

 べっちゃんさん、おはようございます。
 今朝のラジオでもコメンテーターから、被災地の浸水した地域に住み続ける方達は、今後一切、国に保障と復興等を求めない誓約書を提出するべきだ。とおっしゃっていました。
 日本国民ですらいる権利も被災者から奪われるんですね。
 知識階級の方達が、被災地をどのように見て、復興するにしても既存の修復ではなく、村落共同体を無くすことが一部の知識階級の望みであり、都合の良い復興(エコタウンとか)なんでしょうね。
 瓦礫撤去の重機類は作業が終わると高台へ移している方達がほとんどです。ですが、津波警報が出た時点で海岸付近から高台へ移動している際に追いつかれるのは確実ですので、その際は捨てるしかありません。人間の命が大事です。

東京の人間は自分に危険が迫らない限り何もしようとはしませんからね。

東京直下型地震が起きて東京の海岸部が沈んでも同じことを言えるのなら大した覚悟だと思いますが、たぶん手のひらを返すでしょう。

しかし、どこにでもまんべんなく人が住んでいないと国土の保全はできないんですよね。それに海洋というのは意外に生命が希薄で、陸からの有機物の補給がないと生態系が維持できません。山林も人が面倒を見ないとすぐに荒れ果てます。

今の日本の都市文明は、世界有数の高度さに達している、一般庶民の生活水準としては人類史上最高の水準であろうと私は思いますが、農漁村があるからこその都市だと思います。

うまく表現ができないのですが、農漁村の文化の蓄積があるからこその、日本の科学技術であろうと思います。仏教的に言いますと、人間の生命は他者との繋がりがあるからこそ豊かになります。いろいろな人がいることは、自分自身の可能性もがるのだと思います。

ネットワークというのは外からの入力がないと本体も弱くなって死ぬ物なんです。だから生き残るつもりで弱った部分を切り捨てると、そこからの入力を失った本体の一部もまた弱体化して死ぬのです。切り捨てられた部分から死がどんどん広がっていきます。

農漁村を切り捨てた日本は、おそらく科学技術の独創性も喪い、都市も多様性を喪い、消費も不活発化して死ぬでしょう。

それと農漁村切り捨ての声が出てくるのは農林水産省の食糧自給率の悪影響でもあります。

農林水産省の自給率が出鱈目であることは最近ようやく知られるようになってきました。今でも日本人が食べる物の七割以上は日本の地面、水面で穫れた物です。

それを外国の飼料で育てたから自給率に含めないなどの変な計算をして自給率を下げているのですが・・・

この自給率プロパガンダが成功しすぎたため、日本の都市に住んでいる人たちは、自分たちが食べている物の半分以上は外国産であると勘違いするようになってしまったのです。

スーパーや八百屋に行っても外国産のお米や野菜なんてほとんどありません。魚だって半分以上は日本産、肉だって外国産はそうありません。エネルギーの半分以上をパンや麺でまかなっている人は相違ないでしょう。

だからちょっと考えれば農林水産省の自給率はおかしいとわかるはずなのです。

自分で料理をしない人ほど自給率に騙されるでしょうね。

こういった人たちは、「もはや我々の食べ物は半分以上外国で作られているわけだから、今更日本の農林水産業が消滅しても、自分の生活には大して違いはない」と思い込んでいるのです。

農林水産省の罪だと思います。

あとやっぱり東北は舐められているのだと思います。北畠顕家のごとく目に物を見せてやらなれば東北はこの奴隷的境遇から脱することはできないと思います。

今はごね得の世の中ですので、沖縄のごとく政府を翻弄するくらいやらないと駄目ですよ。

東北でそれができそうな人材は小沢ですが、こういうときに限って奴は弱気です。だから東北の人は舐められるのです。

小沢が菅政権をつぶしたり民主党をぶっ壊したりすれば、日本中の東北を見る目が変わりますので、海沿いの人間は切り捨てろなんて声は上がらなくなりますよ。

東北に哀れみを垂れてやっていると思い上がっている東京の人間を、東北が縮み上がらせてやるのです。小沢はそれができる立ち位置にいますが、まああのノミの心臓には無理でしょうな。

 べっちゃんさん、おはようございます。
 農水省の自給率がおかしくなったのは、日米貿易摩擦の際の「日本人は高い農水産物を買わされている」キャンペーンが響いているんです。この時頃から農水省にマル経の方達を中心として左翼系が一次産業への提言を増やしていくんです。
 集落営農=大規模農業=農業生産法人=コルホーズ化が、農業再生への指針となったのもそうですし、
>こういった人たちは、「もはや我々の食べ物は半分以上外国で作られているわけだから、今更日本の農林水産業が消滅しても、自分の生活には大して違いはない」と思い込んでいるのです。
になったのは、輸入自由化で安い農水産物によってサービス産業がのびたという喧伝と安いことが消費者の利益ということが拡大していったからです。
 自給率の話は、本来は国内中小規模農家を守る話が、農業生産法人や企業参入の大規模農業を保護する方向に向かってしまったことが主因です。各省庁へ提言する学者の影響力が強まり、各団体の提言の影響力を叩いて削いでいったことが、今日の状態が生み出されたのです。

でも大手スーパーでもそんなに外国産の農林水産物は売ってないですよね。まあ大手スーパーは外国産のお肉は多いと思いますが。

だからスーパーマーケットの収益が上がったのは、国内の農家から穀物や野菜を安く買いたたき、輸送費を買いたたき、非正規雇用を増やしたからですよね。

衣類や家電製品などに関しては海外からの調達を増やしたというのは当たっていると思いますが。

国内の安い農産物は、農家への手厚い補助金で実現しているのですし、運送業者や非正規雇用へ支払う報酬を減らすのは国民全体の所得を減らすことになります。

つまり大手スーパーマーケットの付加価値増大こそ、他の産業のパイを食っているわけで、国全体としての富の想像にはなっていないと思います。

しかし仙台平野とか、三陸の漁港は、その大規模な農林水産業がある程度実現していて、その大手スーパーマーケットに安くて良質な産品を届けていた地域のはずですよね。

だからサービス業こそ、これらの地域の農林水産業を守るために動くべきだと思います。

農業や水産業の大規模化は避けられないと思います。もう継承する人がいませんから、残ると決心した人に土地や設備が集積するのはそう悪いことではないと思います。

問題は中山間地ですね。

新自由主義に言わせれば、大規模な農林水産業に移行できないのだから、そもそもそんなところへ住むなという話になるのでしょうが、国土の保全とか文化的な多様性の観点からは、中山間地を支援するべきと私は思っています。

信念としては、一見ムダに見えるコスト高な地域に人が住んでいること自体が、国全体としては何らかの利益になると信じているからですが、じゃあ現実問題としてはそのコストをどう負担するのかは知恵を出さないといけないでしょうね。

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