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2011年4月20日 (水)

かなり陰険

 どうもこの政権はどさくさに紛れて消費税を増税したり、農林水産業のあり方を変えたりと、余計なことを考えているらしいことが、復興会議の検討部会の動きから見えてきました。

 そんなことをしても景気も良くならなけりゃ、被災地も復興しないのですが。

 現在の社会階層を固定化させたい、そのためになら経済が縮小しても構わない、東北が荒廃しても構わない、製造業が破綻しても構わない、という考えが透けて見えます。

 今現在金融資産を持っている人だけ生き残り、それ以外は非正規雇用の貧乏人にしてしまえという魂胆です。むしろ金融の力を借りずに自らの力で富を生み出せる農林水産業や製造業を疎ましく思っているかのような感じがします。

 経営者として、責任を持った投資家として、社会全体の富を生み出す方向ではなくて、日本人から遊離した金融資本家という別人種を作り出して、あわよくば日本の金融資本を日本から引きはがして別のところでもうけたい、資本を日本に縛り付けようとする勢力はなんとしてでも葬りたい、こんな陰険な心底が見え隠れしています。

 菅内閣のメンバーにも、復興構想会議のメンバーにもそのようなことを考えそうな人は見当たらないので、誰がこんな個とを考えているのかよくわからないのですが、非常に恐ろしいことだと思います。民主党政権は無能極まりないのですが、時々思い出したかのように日本を破壊する的確な手を打ってきます。誰かねじを巻き直している人がいるのではないでしょうか。

 菅総理には悪気はなさそうなんですが、やはりこの政権は一刻も早くつぶさなければなりません。

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コメント

 べっちゃんさん、おはようございます。
 それにしても現在の知識階級の劣化がすさまじいとしか言いようがありません。東日本大震災の被害より、復興会議等のブレーンによる被害のほうがコミュニテイに与える損害が大きい気がします。
 被災地の国有化と農林水産業の国有化ののち株式会社化して、その後、民間に売却するという話が出ています。
 土地はPFI(民間金融資本の参画による都市計画)では、自営業者は死んでしまいます。すべての利益は、出資者への配当に消え地方には残らず都市へ利益が移転される構造になります。
 農林水産業の株式会社化も同様で、利益はすべて配当という形で消えることになるでしょう。これらの手法はコンビニ経営(フランチャイズ等)に見られることですが、末端は利益を享受できず、本社のみ利益を得る。というものです。欧米的新自由主義経済の申し子なんですよね。そういうことを今回の復興で壮大な実験をしようとしているわけですから、地域共同体はなくなります。
 そこに残るものは大資本(外資含む)の論理によって、国土を好きなようにいじれるようになることなんです。

投稿: 保守系左派 | 2011年4月23日 (土) 08時39分

 学者とかエコノミストですよね、民主党に変なことを吹き込んでいるのは。飯尾潤とか検討部会の委員が怪しいですよね。あと官僚の一部も震災を奇貨としている節があります。

 復興構想会議は下部の検討部会と一部官僚に操られているだけでしょう。あと岡田幹事長は確信犯的にやっているかもしれません。

 メディアは自民党や小沢派の動きを「政局」という表現で貶めようとしていますが、自民党や小沢派は本気でしょう。

 そういった意味の国有化は地域共同体以前に、私有財産星の否定ですので、資本主義にそぐわないし、墾田永年私財法以来の日本の考え方にもそぐわないですよ。

 成立、崩壊の経過のみならず政策まで後醍醐天皇じみてきましたよね。建武の新政がやろうとしたことは、幕府が苦労して確立した土地の私有制を、国有に戻そうと言うことですか欄。

 なんだって政治経済系の学者やエコノミストは他人を支配下に置こうとしたがるのでしょうか。理系の学者とか文学部はそんなことを考えようとはしませんよ。

投稿: べっちゃん | 2011年4月23日 (土) 09時18分

 米国のここ20年間の経済成長はほとんど所得上位の5%くらいに分配されてしまって、下位の9割の階層の所得は停滞したままです。

 欧州のこの10年間の成長だって、通貨ユーロ高によって演出されていただけで、南欧やアイルランドのバブルがはじけた瞬間に、富だった資産が債務に転じてしまいました。

 学者は欧州がうまくいっているというのですが、あれは嘘ですな。1人あたりGDPだって円高になった瞬間に日本が英仏を追い越してドイツのすぐ下につけました。欧州の高いGDPは通貨高の所産に過ぎないです。欧州の中に住んでいる人も「俺たちいつの間に豊かになったんだ?生活は変わらないのに?」と80年代の日本人と同じ気持ちだったと思いますよ。

 この20年間、先進国の一般庶民の所得は上がっていないです。

 株式会社制というのは本来は偏在している富を広く活用して社会に還元して、社会全体で豊かになろうという制度だったはずです。

 どうもここ十年くらい資本家のエゴがむき出しにされすぎていますよね。昔はもうちょっと社会全体が豊かになることを考えていたはずなのですが。

 独立自営農民が小作農に転落して、○○帝国が衰退した、というのは歴史でよく耳にする説明なのですが、これまでいまいち実感がつかめませんでした。

 しかし現在の先進国で進行している金融の肥大化と非正規雇用の広がりは、この歴史上の諸国家の衰退過程と同じですよね。

 欧州の多様な働き方を学者は褒めちぎりますが、これも注意しないといけません。社会保障が充実しているから、給料は最低限しか払わなくても良いのだ、という社会に持って行かれかねないからです。

 正社員をなるべく多く雇わせる形の北欧は国民全体の富が拡大していますが、多様性の名の下に非正規雇用を増やしている、ドイツ、オランダ、フランス、スペインでは、社会保障の充実と一般人の低所得転落が同時進行しています。民主党の社会保障はこっちの方向を狙っているように私には思えます。

 働いている人に十分な報酬を支払わない資本主義は、結局資本主義を崩壊させると思います。富の偏在は資本主義の本義に悖るのでしょう。

投稿: べっちゃん | 2011年4月23日 (土) 09時46分

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