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2011年6月28日 (火)

熟議はどうしたのか

五月二七日

 震災関連の法案と特別公債はなるべく早く通すべきでしょうが、再生可能エネルギーの全量買い取りは賛否両論があって当然の法律なので、総理が辞めるからその議論をすっ飛ばして通せと言うのは変だと思います。

 再生可能エネルギーは効率が悪いですからね、そんな発電を増やしたら返って石油の消費を増やし、電気代は増えます。ドイツでは再生可能エネルギーのせいで電気代は周辺国よりも4割増しになり、総エネルギー消費が減ることもなく、産業の国外逃避を招いています。

 瀕死の患者の人工呼吸器と国民が生活するために必要な産業がエネルギーの取り合いをしているような状況で、ソーラーパネルや風力発電でエネルギーを遊ばしている余裕はないです。

 それに日本人は結構冷静で、原発の現状維持と縮小派が拮抗しています。再生可能エネルギーが効率が悪いという情報も広まりつつあります。だからこれを掲げて選挙を戦っても民主党は勝てません。

 それに唐突感は否めません。「藪から棒」と言うことに対して日本人は警戒心が強いのです。去年の参議院選挙を思い出しましょう。

 まあ与党のはずの民主党が菅総理を下ろそうとしているのは、消費税増税を受け入れたくないからなんでしょうが。引き上げは2010年代半ばと言うことにすれば、次の選挙では消費税のことは言わなくてもすむなんてせこいことを考えているのでしょう。民主党に増税を飲ませるまでは菅総理には粘って欲しいです。

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2011年6月22日 (水)

今の政治家の何がいけないか

 政治家の仕事は法律を作って、国民の生活を便利にしたり、行政が進む方向を示したりすることだったはずなのですが、何時頃からか政治家は行政府に入って国民に命令をすることばかり目指すようになりました。

 これは日本だけではなく、先進国全体で見られる傾向です。

 法律を作った後は、国民の自主性に任せるのが本来の自由主義のはずであるのに、今の政治家は行政に入っていき、我々を支配しようとしています。

 新しい法律を作らずに、行政府を使って世の中を変えようとするので、やり方が権威主義的になり、しかも裏付けとなる法律がないので実際には物事は進まない。

 もう一度原点に戻って法律を作ることから始めるべきだと思うのです。

 それでも行政府を使って国民の生活に介入したいのだというのであれば、そのように憲法を変えるべきでしょう。

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ますますもって建武の新政

 後醍醐院が西海から攻め上ってきた足利尊氏に降伏し、新田義貞を見捨てざるを得なくなったときに、難詰する義貞に対して、これは方便だ、尊氏を安心させておいていずれひっくり返すのだと言ってなだめたことがあったと思うのですが、今回の内閣不信任案から会期延長にかけての混乱はこれそっくりですね。

 あのとき衆議院を解散していれば、今頃新しい政権ができているはずです。その間何も決まっていないのですから、選挙をやったら物事が停滞するというのは嘘だったことになります。

 総理大臣たるもの、下からの突き上げで辞める必要はないと思います。私も菅総理は無能であるので、さっさと辞める方が日本のためだと信じる一人ですが、だからといって「辞めるのが当然」という空気には与しません。

 被災地の復興に関しては、とにかく実行あるのみです。でもそれ以外の課題については、早く決断をする必要はないと思うことばかりです。外交の場で日本が主導権なんか発揮したら、ギリシャ借金の尻ぬぐいとか、中越の領土問題とか面倒ごとを押しつけられるだけです。競争力の強化として提案されている政策は新自由主義的な物ばかりなので、そんな改革はしない方がマシです。

 大東亜戦争の時は果敢な決断をした結果最悪の結果となりました。でも今回は、決断ができないことによって日本は世界の面倒ごとに巻き込まれることも、経済や被災地が学者の玩具になることも避けられています。日本人は七十年で賢くなったのです。

 どうせ新しい総理大臣が民主党から出ようが自民党から出ようが今より状況が良くなったりはしません。麻生さんか小泉さんなら状況は打開できると思うのですが、この二人を超える政治家は今の国会の中にはいません。焦ることはないと思います、今の混乱を続けることは日本にとって悪いことではないです。

 そういえば、麻生さんが中心になって進めていたスポーツ基本法が6月17日に成立しました。この法律の善し悪しは分かりませんが、麻生さんは法律を通すのが非常に上手だなと改めて思いました。この混乱の中着実に法律を通すのはすごい。総理大臣の時も、あの大混乱の中で記録的な数の法律を通しました。機能不全状態になっている菅政権や今の与野党首脳との能力の差は歴然です。

追記 とはいえ、民主党政権はまだ衆議院選挙では負けていないので、南北朝時代に当てはめると、まだ足利尊氏が光厳上皇の院宣をもらったところまでは来ていないと思います。おそらく北畠顕家の上洛で負けたあたりですね。

 自民党と公明党はそろそろ菅政権に協力する方向へ舵を切る方が良いと思います。会期延長に反対するのは、普通の人から見ると、サボりたいようにしか見えないので筋が悪いです。あんまり言いたくないですが、谷垣・石破・小池の面々には国政を奪還できるだけの器量がないと思います。選挙は二年後だと腰を据えて、魅力的な政策を訴えられる人をトップにすえた方が良いです。

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報道の仕方が悪いんだと思う

五月二十一日 【夏至】

 政治の役割は政策が国民にどのような利益があるか、あるいは不利益があるかを検討することだと思うのですが、今の報道は政治家の言質取り合戦になっていて、政策の評価が抜け落ちています。

 ですので、ひたすら強弁をする政治家を「ぶれない」と言うだけで人気者にしてしまったり、前言を翻すことに良心が痛まないボーダー的な人間を実力者にしてしまう結果となっています。逆に、国民の利益を考えて、自説を撤回したり、妥協をして少しでも物事を前に進める政治家を貶めて失脚させる結果となっています。

 現在の日本社会は、各人の利害が錯綜しており、政治報道が政策に踏み込むと必ずどこかからクレームがつくのでそれを避けて、政治家の言った言わないを報道の中心に据えているのでしょう。ですが、その報道姿勢が日本の政治を劣化させているのではないでしょうか。

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2011年6月17日 (金)

太陽系の赤道面を飛び出せ

太陽の活動が停滞しているとかと思いきや、観測史上最大のフレアが発生だとかよくわかりません。

でもよく考えてみれば、従来の学説に従えば、太陽からの熱は輻射熱のはずだから、太陽の磁気活動(黒点、フレア、プロミネンス)に異常が生じたとしても地球に届く熱量に変化が生じるかというと、そうではないはずなんですよね。

実際、地球は冷めてもいなければ、暑くもなっていないわけで。

と思って色々と調べてみたら、太陽がどのような仕組みであれだけの熱やプラズマを発しているのか、はっきりとは分かっていない、水素の核融合も仮説に過ぎないと言うことがわかりびっくりしました。

太陽の内部に地殻があるらしいという説(太陽表面の振動の解析から推測されている)と、太陽の熱源は核融合ではなくて宇宙空間のプラズマ流であるという説は結構魅力的なんじゃないかと思いました。

普通中心には密度が高い物が集まるはずですので、太陽が実は太陽系で最も多くの岩石を持つ天体ではないかという推測は至極当然だと思います。これは別に従来の宇宙論や太陽核融合炉説にも抵触しないはずです。巨大な地球型惑星の周りに水素とヘリウムがあると考えれば良いだけのこと。というか、一番大きな地球型惑星ができたからそれが重力で水素を一番多く集めて太陽になれたと考えた方が妥当でしょう。

太陽がプラズマによってエネルギー補給を受けているという説も魅力的です。私は少なくとも太陽表面の磁気活動は、宇宙空間のプラズマによって励起されているのはないかと思います。太陽黒点の11年周期、太陽の磁極の22年周期も、太陽が惑星を引き連れながら、11年ごとに地場の方向が変わるプラズマ流の中にいる(あるいは波形に横切りながら進んでいる)と考えれば説明がつきます。

誘導電流は磁場の変化を弱める方向に流れますので、太陽は多分太陽系に降り注ぐプラズマ流を弱めるように磁場を発生させているのでしょう。

太陽の黒点周期や太陽風が乱れているのは、その宇宙空間からのプラズマ流が弱まって、太陽の誘導電流が弱まっただけでしょうから、そう悲観することではないと思うのです。

従来の太陽系探査は、太陽系の赤道面にそって探査機を飛ばし、惑星に接近させるのが主流でしたが、そろそろ赤道面から飛び出す方向に探査機を飛ばして、太陽がどのような磁場を作っているのか、調べる時期が来たのではないでしょうか。

太陽の自転軸に垂直な、太陽系の赤道面がおそらく太陽系の中で一番宇宙から降り注ぐプラズマ流が弱められている空間であるはずです。そこから飛び出せば、驚くべき世界が待ち受けているような気がするのです。

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しばらく(ずっと?)更新が滞ると思います

 マンガ、金文、易経、日本古代史、地球惑星科学と色々と書きたいことがあるのですが、どうもブログでは表現しきれなくなってきました。ですので、自費出版の本にしてまとめたいと思うようになりました。

 となると、ブログにさける時間、そもそもブログに頭を使う余裕がなくなってきます。今現在その状態です。

 というわけでブログの更新が落ちると思います。ツイッターも、ホームページもインターネット活動全般にかけるリソースを減らすつもりです。

 ブログやメールは毎日見ていますので、用があるときは遠慮無くきいてください。時間はかかるかもしれませんが、なるべくお答えします。

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2011年6月 7日 (火)

消費税を上げるときには選挙をするんだよね?

 菅総理の約束では、消費税を上げるときには民意を問うことになっていましたので、今国会で税制改革法案が成立したら、早い内に総選挙をする必要があるでしょう。

 それとも去年の参議院選で言っていたこともやはり嘘だったのでしょうか?

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宗周鐘

宗周鐘、西周前期、出土地不明

(金文)王肇て文武の勤めたる疆土を矞省す。南国(服)子、敢て我が土を臽虐す。王鬲伐してそれ至り、その都を菐伐す。(服)子廼ち遣閒し、来たりて昭王に逆ふ。南夷東夷の具見するもの、廿又六邦なり。
 隹れ皇上帝百神、余小子を保ち、朕が猷成有ることを競ふなした。我隹れ配皇天王に司配し、対へて宗周の宝鐘を作る。倉々總々、(央隹)々雝々として、用て丕顕なる祖考先王を邵格す。先王それ厳として上に在り。蓖々豊々として余に多福を降し余に順孫に福あらしめ、参の寿を隹れもとむ。㝬それ萬年四国を畯保せんことを。

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2011年6月 6日 (月)

大政翼賛会にしたら何も決まらない

 民主党の「誰からも嫌われたくない」という悪い癖が出て、大連立に全ての政党を入れるという展開になりつつあります。しかしそれだと閣内が紛糾して今以上に何も決まらなくなるでしょう。

 政策を限定し期間も限定、その政策に賛成の人だけ入れる。これからできる大連立政権を核にして新しい政党を作るくらいの意気込みでないと何も進まないと思います。むろん、反対の人には出て行ってもらって別の党を作ってまとまっていただく。

 融和とか言って全ての陣営を入れる政権にしたらすぐに立ち往生します。それなら今の政権が続く方がまだマシです。

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矞(皀殳)

矞(皀殳)、西周前期、出土地不明

(金文)隹れ六月既に生覇、穆王方京に在り。呼びて大池に漁せしむ。王饗酒す。矞御して譴(とが)なし。穆王親しく矞に□を易ふ。矞拝首稽首し、敢えて穆王の休に対揚して、用ひて文考父乙の奠彜を作る。それ孫々子々、永く宝とせよ。

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静(皀殳)

静(皀殳)、西周前期、出土地不明

(金文)隹れ六月初吉、王(方)京にあり。丁卯、王静に命じて学宮に(司)射せしむ。小子と服と小臣と夷僕、射を学ふ(ならふ)。ここに八月初吉庚寅、王呉□・呂剛を以いて(ひきいて)、・・・邦周を御し、大池射す。静学へて(をしへて)、斁ること(やぶること)無し。王静に鞞豕を易ふ。静敢へて拝して稽首し、天子の丕顕なる休に対揚して、用て文母外姞の奠(皀殳)を作る。子々孫々、それ萬年まで用ひよ。

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2011年6月 4日 (土)

彔伯冬

彔伯卣、西周前期、出土地不明

(金文)王冬に命じて曰く、ああ、淮夷敢へて内国を伐つ。女それ成周の師氏を以いて、于古師に戌れと(まもれと)。伯雝父、彔の暦を蔑はし(あらはし)、貝十朋を易ふ。彔拝して稽首し、伯の休に対揚して、用ひて文考乙公の宝奠彜を作る。

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小臣(皀殳)

小臣宅(皀殳)、西周前期、伝河南省出土

(金文)隹(これ)五月壬辰、同公豊に在り。宅に命じて伯予父に使いせしむ。伯小臣宅に畫干戈九、昜の金車両を易ふ(たまふ)。公伯の休に揚へて、用て乙公の奠彜を作る。子々孫永く宝とし、それ萬年王の出入りに饗せよ。

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(杢犬)(皀殳)

(杢犬)(皀殳)、西周前期(康王・昭王・穆王)
(金文)(杢犬)うまがけして、王の南征に従ひ、楚荊を伐ち、得する有り。用ひて父の戊宝奠彜を作る。□

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金文をさらにコピーしてきました

年休が取れたので、白金台の中央図書館へ行き
1960年代以前の主要な金文もコピーしてきました。
60年代より以前に掘り出された銅器は
考古学的調査を経て掘り出された物ではないので
出土地や地層が不明になっている遺物が多いのが難点ですが
重要な遺物が多いです。

東夷系の史料もかなりありました。

それと、郭店楚簡の研究もコピーしてきました。
郭店楚官は1993年に湖北省荊門市で出土した戦国時代後期の
竹簡です。楚の太子の帝王学のテキストと推測されています。
始皇帝によって統一される前の南方の漢字の使い方、
南方の思想。主流とは別系統の儒学などがたどれる貴重な資料です。

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2011年6月 3日 (金)

子供のおつかい

五月二日

 菅・鳩山合意文書を読みましたが、あれほどひどい文書を見たことがありません。何をもって成果とするのか定義がありません。その結果お互い何をしなければならないのかがありません。時期が記入されていません。

 一番ひどいのは、震災復興のめどがついたらという書き方になっている点。これでは菅総理は、復興が遅れれば遅れるほど総理の座に居座ることができるようになり、仕事を真面目にやらない方が良いというインセンティブが働きます。

 失敗するほど得をする約束など、責任ある大人がするものではありません。しかもそれが現総理と前総理の間でなされた合意だというのですから、これは日本の恥を満天下にさらしたことになります。さらに300人いる与党の国会議員が、この文章の不備に全く気がつかず、それに無批判に飛びついたとは、民主党の議員は子供以下です。

 物事を真面目に考えていない、政局ですらまともにこなすことができない。民主党の議員を社会人と見なすことはできません。この人たちは即刻議員バッチを返上するべきです。

 大人としての基本的訓練が全くできていない人間が国会議員の過半数を占めるとは驚くべき事です。選んだ国民も悪いのですが、いくら何でもそこまでひどい人間を、天下の公党が候補者としてずらっと並べるとはさすがに誰も思わないでしょう。責任の第一義は一般水準以下の人間を候補者として並べた民主党にあります。日本人が幾多の犠牲を払って築き上げた議院内閣制を愚弄した報いを彼らは受けなければなりません。

 不信任案が可決されるか、菅総理が居座るかどうかよりも、あのようなひどい文書を現総理と前総理が交わし、300人からなる与党議員が飛びついたという事実が問題です。このような一般水準以下の人間に国の命運を握らせることはできません。

 しかも舌の根も乾かぬうちにその場しのぎの嘘だったと現総理が公言してはばからないのもひどい。文書に書いていないなら何をしても良いなんてごろつきの言い草です。総理大臣はこのような詐欺的手法を弄してはならないのです。人間はそういうことはしないという前提で日本の社会は成り立っています。総理大臣が二人もしてその大前提を崩すようでは、日本は社会として成り立ちません。

 本来一番尊重するべき身内に対して、このような詐欺的手法をもてあそぶ人間を、誰が信用するでしょうか。今後菅総理と約束をした人間は、鳩山前総理のように舌を出される可能性があると言うことになります。誰がそんな人間のために働くか、誰がそんな国と約束をするでしょうか?これはあまりにもひどい話です。これでは国が溶けてなくなります。

 民主党はこの世から消えるべきです。実際、次の選挙で民主党は消えるでしょう。これは不信任案が可決されるよりもひどい結果を民主党にもたらすでしょう。

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