熟議はどうしたのか
五月二七日
震災関連の法案と特別公債はなるべく早く通すべきでしょうが、再生可能エネルギーの全量買い取りは賛否両論があって当然の法律なので、総理が辞めるからその議論をすっ飛ばして通せと言うのは変だと思います。
再生可能エネルギーは効率が悪いですからね、そんな発電を増やしたら返って石油の消費を増やし、電気代は増えます。ドイツでは再生可能エネルギーのせいで電気代は周辺国よりも4割増しになり、総エネルギー消費が減ることもなく、産業の国外逃避を招いています。
瀕死の患者の人工呼吸器と国民が生活するために必要な産業がエネルギーの取り合いをしているような状況で、ソーラーパネルや風力発電でエネルギーを遊ばしている余裕はないです。
それに日本人は結構冷静で、原発の現状維持と縮小派が拮抗しています。再生可能エネルギーが効率が悪いという情報も広まりつつあります。だからこれを掲げて選挙を戦っても民主党は勝てません。
それに唐突感は否めません。「藪から棒」と言うことに対して日本人は警戒心が強いのです。去年の参議院選挙を思い出しましょう。
まあ与党のはずの民主党が菅総理を下ろそうとしているのは、消費税増税を受け入れたくないからなんでしょうが。引き上げは2010年代半ばと言うことにすれば、次の選挙では消費税のことは言わなくてもすむなんてせこいことを考えているのでしょう。民主党に増税を飲ませるまでは菅総理には粘って欲しいです。
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