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2011年7月22日 (金)

そりゃそうでしょう

六月二十二日

 総理大臣をなかなか辞めさせることができないことに政治家も官僚も財界人も驚いているとか日経新聞にありましたが、そりゃそうでしょう。

 大臣が一人辞めただけで、あるいは軍が大臣候補を推薦することを拒否しただけで内閣が倒れたり流産したりした大日本帝国憲法の反省点に立って総理大臣に強力な権限を与えたのが日本国憲法の内閣の規定です。

 現在の政治状況は日本国憲法が所定の効果を発揮している現れです。これが大日本帝国憲法であれば、総理大臣不在の状態になってもっと危険な状況になっていたでしょう。総理大臣が無能でも、国会や官庁がサボタージュを起こしても、総理大臣不在にだけはならず、一応国が動いている。これは日本国憲法が、危機に応じてきちんと機能していることを表しています。

 日本国憲法の第九条しか見ていないから、今の憲法が大日本帝国憲法を改良して作った憲法であることが見えないのです。政治家も役人も学者も。

 日本国憲法の総理大臣を舐めてはいけないのです。行政と立法の両方を掌握しているのだから、法律上は米国の大統領よりも権限が強いのですから。

 現在の日本の危機は、戦後の教育が指導者育成を怠ってきたことによる物です。上下関係をつけるのは悪いことだ、権力は必ず悪だ、学校でそのように教えてきました。組織でどう振る舞うべきかと言うことを、戦後の日本社会は学校では教えず、そういう教育は会社とか役所とかに任せてきました。

 政党が社会性を持たない人間の巣窟になってしまったのは、政党に学校しか出ていない人が増えたからです。つまり、まともに社会性を身につけることなく政党で重職につく自民党の世襲議員たち、企業や省庁のはみ出し者の吹きだまりである民主党、これでは政党が社会性のない人間の巣窟になるのも当たり前です。

 国会を、きちんと社会性を身につけた人間が、落ち着いて仕事ができる場所にしなければなりません。

 むしろ政治家を専門職にするのはやめて、サラリーマンが片手間でやれるような仕事にする方が良いんじゃないですかね。今時四年に一度失業するかもしれない不安定な職場にまともな人間は集まりませんよ。

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