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2011年8月11日 (木)

究極的には国が溶けていると言うことなのかも

七月十二日

 日経新聞がFRBにインフレターゲットをご提案していて腰を抜かしそうになりました。市場の混乱でかなり度を失っているのだろうなと思った。

 極限状態におかれて、財政出動ではなくインフレターゲットを主張すると言うことは、日経の中の人は日銀よりではなくて財務省よりなんでしょう。でも正解は財政出動なんだな。今の米国でさらなる金融緩和なんかしても景気には効果ないでしょ。金融商品の購入資金には向かわないよ。

 日本だけではなく世界中で、国益ではなくて所属する組織の利益しか頭に思い浮かべられない人が増えています。おそらく今のエスタブリッシュメントは「国」という意識が希薄なのだと思います。視点が会社とか省庁で止まっていてそれ以上高い位置から物事が見られないのだと思います。50代60代という社会の中心にいる世代からしてそれなんだと思います。

 国のことをさんざん敵視してきたヒッピーとか全共闘とかに学生時代に影響を受けた世代が社会のトップになった必然的結果だと思います。国という者を敵視した結果、彼らはもっと高い人類全体の観点に立った視点を手にしたのでしょうか?否、所属する組織の利益のみを重んじ、隣人を食うモンスターができあがっただけです。

 見たこともない地球の裏側の国に雀の涙ほどの寄付金をして、世界市民とか気取る前に、景気を良くして自分の身の回りの人たちの生活を改善しようとは思わないんですね。

 彼らの左翼思想は、身の回りの弱者から目をそらすためのエクスキューズになっています。自分は反階級の思想を奉じているので、搾取する側にはいない。社会の富を再分配するために自分から動く必要はない、と。金持ちによるバーチャルプロレタリアなんだな。頭の中で妄想の階級闘争(もちろん自分は搾取される側にいるつもり)を繰り広げることにより、自分が搾取する側にいて、身近な弱者を救うために動かなければならない、事から目をそらすのです。

 ここら辺に、学生時代に左翼思想に染まった人たちが動かしているはずの現代の社会が、なぜか戦後最も弱者に厳しい社会となってしまっている原因がありそうです。

 これからしばらく旅行に出かけます。皆様、良いお盆休みを。

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