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2011年9月12日 (月)

通貨ユーロ解体の実害は意外と小さくて済む

 ユーロが大変なことになっていますが、私はついてこられなくなった国はさっさと離脱させてしまう方がむしろ損害は少なくて済むと思います。

 ギリシャはユーロから離脱して、一旦デフォルトするでしょうが、その後はアジア通貨危機の後の東南アジアや韓国のように、通貨安で速やかに復活するでしょう。独仏の銀行が蒙る被害もたいしたことないです。タイやインドネシアが破綻したときよりも被害は少ないはずです。

 スペインも離脱すれば通貨安で復活が可能でしょう。さすがにデフォルトしたら大変ですが、スペインは国家債務の総量自体はそれほどではないので、なんとか通貨安によって輸出が増えて経済が成長して破綻は免れるんじゃないかと思います。イタリアも大丈夫でしょう。

 幽霊の正体見たり枯れ尾花というやつで、共通通貨ユーロが独仏とベネルクス三国だけの通貨になったとしても案外実害は小さいと思うのです。共通通貨が解散するというのは人類にとって初めての経験だから必要以上に怖がっているだけで、実際大した実害はないでしょう。

 多分困るのは、ユーロが安全な通貨に戻ることによって、再びユーロ高となり、それによって国際競争力が失われるドイツの製造業だけです。その場合ドイツでは日本と同じ事が起こり、巨大な貯蓄の使い途がなくなり、デフレとなり、実質金利が上がって不況になるでしょう。

 使い途のない貯蓄をギリシャやスペインに投入することで、通貨ユーロを維持しつつ、減価させるのは、ドイツにとって非常にお得な政策です。この政策で得をするのはドイツだけ。第一次世界大戦後に米国がドイツに金を貸して稼ぎまくっていたのと全く構造が同じ。因果は巡る糸車。

 このあたり、さすがメルケル首相だと思いますが、まあドイツの国民は理解してくれないでしょうね。

 ギリシャが抜けて、多分スペインも抜けて、一年くらいは混乱が生じるかもしれませんが、思ったほどは実害は出ず、ユーロ高になってドイツが不景気になる、その程度だと思います。

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