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2011年9月15日 (木)

通貨ユーロから追い出してあげる方が南欧のためになる

八月十八日

ギリシャは将来もユーロ圏か・・・

損切りをした方が損害が小さいと思うのだが。

手続き的には通貨解体は面倒だろうけれど、混乱したとしても負債の総量は変わらないのだから、最終的な損害は早く損切りする方が少なくて済むというのは不良債権を処理するときの基本のはず。

生産性というのは金額で計るもので、がんばり度ではかる物ではない。だから、南欧の人たちはいくら頑張ったところで、ドイツマルクが多少安くなったに過ぎないユーロを使用していて、あの技術力で生産性が上がるはずがない。

南欧の人たちの労働時間は確かに少ないかもしれないが、増やしたからってどうなる物ではない、だからサボタージュで抵抗している南欧の人たちの認識は正しい。もっと頑張れば立ち直るはずというドイツ人のいっていることはひどい。

本当に南欧の人たちの生産性を伸ばしたいのなら、インフラをドイツ並みにし、ドイツの技術を根こそぎ移植しないと無理。通貨ユーロで輸出競争力を持つのはドイツだけなんだから、みんながドイツにならない限り立ち直れない。

今の南欧が陥っている罠は、1930年代前半のワイマールドイツと同じなんだからドイツはもっと理解してあげても良いはずなのに。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

欧州関係でちょっと面白い記事がありました。
ドイツも大変なことになっているようです。

副首相兼経済技術相が「ギリシャの計画的破綻」を示唆。ユーロ救済を丸抱えし、「ジェットコースター」のようになったドイツの株価  政府内の混乱は民主党政権並み | 川口マーン惠美
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19746

 日本のインテリは海外のことを知っているということでしか優越感が保てないので、海外、特に欧州の不祥事は絶対に知らせません。だからご紹介の記事のような情報は貴重です。

 これは大学受験における英語偏重の悪弊ではないでしょうか。日本は他の強化がいくらできても、英語ができないと、有名大学には行けない受験制度になっています。

 逆に言いますと、英語さえできれば、他の教科があまりできなくてもそこそこの大学に入れてしまうのですよね。

 それで軽薄な欧米好きが社会の上層に量産されることになっているのではないでしょうか。

 ドイツも新円切り換えと同じトラウマを持っているのですか。というかドイツは第一次世界大戦後のハイパーインフレを経験していますので、恐怖心は日本の比ではないでしょうね。

 でもドイツの経済の好調は、ユーロが安くなったおかげですよね。与党のキリスト教民主同盟はそこのところが分かっているので、いくらでもギリシャを支えるつもりなんでしょう。あれは日本でいえば円売りドル買い介入を無制限でやっているのと同じことなんですよね。ドイツが羨ましいです。

 だとすると鳩山政権の東アジア共同体は稀代の名案だったのかもしれません。でもギリシャやスペインを見てしまった後では支那と韓国は絶対に乗らないでしょう。

 通貨ユーロが導入されるときは、まず銀行間の決算用の通貨としてスタートしました、だからそれを逆回転させて、まず国家債務や銀行間の決算通貨としてドラクロアやペソを復活させることはできないのだろうかと考えています。といってもただの思いつきで全然具体的な手順は分かりませんが。

EUがギリシャに監視団30人を送ったというのはすごいですね。まるで破産管財人です。主権の侵害もいいところです。EUはいつの間にそこまで強い権力を持つようになったのでしょうか。

通貨ユーロって欧州の小国にとって毒饅頭だったんじゃないかな。

私は通貨ユーロを解散することで、国家が独自性を保つ方がよいと考えていますが、実際は独仏の力業によって、一気に欧州合衆国ができてしまうのかもしれませんね。

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