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2011年10月31日 (月)

やはり易経は子供向けの教科書だった

十月五日

 なんでこんなに簡単なことに気がつかなかったのだろう。

 「易」の意味は「やさしい、簡単」じゃないか。だから「易経」というのは直訳すれば「簡単なテキスト」になる。だから難しい思想はなくて、動物の話とか、生活習慣とか、勇ましい戦いの話が載っていて当然なんだ!

 「易」の意味を「森羅万象の変化する様子」とするのは「易経」が陰陽五行の書であるという戦国期以降の解釈に引っ張られての誤りです。「易」という字は古代支那の文章においても「やさしい、簡単」の意味で使われているのがほとんどです。

 だから易経は素直に簡単な経文(テキスト)と解釈するべきです。

2011年10月29日 (土)

易経勝手読み(五一)・・・雷水解

十月四日

 雷水解の爻辞は二つの部分に分かれます。一つは射術の名人の話、一つは人を殺めてしまった場合の償い方です。

 二つの部分が易経に収録される際に合体してしまったのは、両方とも矢に関連する句が多数収録されているため、一連の記述と混同してしまったためではないかと考えられます。

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2011年10月26日 (水)

易経勝手読み(五十)・・・火地晋

九月三十日

 晋の字の意味は前進することと言われていますが、これは進の字と音が通用することによる仮借で、本来は鋳型に溶けた金属を流し込んで鏃(やじり)を作る象形文字です。

 茲介、衆允、角は鏃を表す句です。維用伐邑はすぐにわかるように、矢で城を攻めることを意味します。

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2011年10月22日 (土)

易経勝手読み(四九)・・・睪天夬(沢天夬)

九月二十六日

 これは後ろの天風姤とセットになる卦です。天風姤は位の高い家、或いはお金持ちの家からお嫁に来た女性の卦でした。これとセットになる睪天夬(沢天夬)は貧乏なお婿さんの卦です。

 睪は剝いだ獣の皮を晒して肉を腐らせることを意味する字です。ですからボロボロ、分解する、という意味を持っています。天もまたザンバラ髪の人という意味を持っています。夬(カイ)は穴があいたという意味です。ですので、睪天夬は穴だらけの服を着た、汚い髪の人という意味になります。

 睪天夬と天風姤はいわば逆タマ、でこぼこ夫婦の関係を表した卦と言えます。

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2011年10月21日 (金)

老人向け音楽

十月二十五日【土用】

 泳ぐのが好きなのと減量のためにプールに通っていて、今日も泳いできました。よく使っている市民プールは、ここ半年くらい子供向けスイミングスクールや大人向けの水中エアロビといった企画に熱心でして、今日も高齢者向けの水中エアロビ教室をやっていました。が何とそこでかかっていたBGMが・・・

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2011年10月19日 (水)

易経勝手読み(四八)・・・天山豚(天山遯)

九月二十三日

 この卦は深く考えることはなく、しんにゅうを取っ払って豚(野生のイノシシ)と考えればするりと理解できます。

 天山豚に続く卦は雷天大壮です。大壮は立派な羝羊を生け捕りにする詩です。羝羊は最上級の犠牲です。それに対して豚は犠牲としては最も略式で庶民が捧げるものでした。

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2011年10月18日 (火)

易経は子供向け教科書だった?

 原易経には生物、産業、風習、天文、歴史様々なことが記されています。しかも漢字の使い方が独特で、一字で済むところを、わざと簡単な漢字を使って回りくどい表現になっている部分が多く見られます。赤ちゃん言葉みたいです。

 そこで考えたのですが、易経は元々子供向けの教科書だったのではないでしょうか。天文の話が急に歴史の話に飛んだり、生物の話と産業の話が混じり合っていたりするのも、子供の興味を途切れさせずに、いろいろなことを包括的に学ばせるための工夫ではないでしょうか。

 もしくは直訳文みたいな趣もありますので、外国人が書いた支那を紹介する文章だったのかもしれません。

2011年10月17日 (月)

易経勝手読み(四十七の下)・・・火風鼎

九月二十一日

鼎顚趾
 ここから火風鼎の爻辞に入ります。私の分析では、火風鼎の爻辞に出てくる鼎の内、初六と九二の鼎は原易経にも入っていた字で、それ以外は天地否と火風鼎が養蚕を表す句であることが忘れ去られてから、火風鼎に無理矢理合わせるために付け加えられた字です。
 趾とは足の指のことで、この場合は繭のことです。足指と繭はとても似ています。繭から糸を取り出すために、繭を鍋に入れて煮ます。
 顚趾とはザルにでものせられた繭をひっくり返して鍋に入れるという意味です。繭を熱すると糸がほぐれて取り出しやすくなります。煮えた湯の中の繭から糸口を取り出して、絹糸を引き出します。

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2011年10月16日 (日)

易経勝手読み(四七の上)・・・天地否

九月二十日

 以前の物はいくつか誤りがあったので修正しました。

 なぜだかよく分かりませんが、今日は日中インターネットが使えませんでしたので、市の図書館へ行って養蚕の資料を集めてきました。昨日の晩に火風鼎の分析をしている内に、どうやら火風鼎も養蚕のことを表した卦であるらしいことが分かってきたからです。

 私が住んでいる日野市はかつては養蚕の郷として知られており、日野駅の東側にはかつて養蚕の研究所がありました。それだけあって、蚕の資料が充実していて、大変な発見がありました。天地否と火風鼎は間違いなく養蚕を扱った卦です。古代の支那人が蚕の生態に非常に詳しかったことがこの二つの卦から分かります。科学的とも言える正確な生態の描写に感動したので、公開スケジュールを飛ばしてこれを先に発表することにしました。

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2011年10月15日 (土)

易経勝手読みの一覧表を作りました(修正済み)

 易経勝手読みの一覧表を作りました。

 易経勝手読み八卦表

 まだ六割くらいしか埋まっていませんが、続々公開していきます。商末周初の歴史の記録として、あるいは従来の解釈とは異なった占いを楽しむためのご活用ください。

※Internet Explorerで確認したところ、思いっきり文字化けしていたので修正しました。

※※当方、Macを使ってhtmlファイルを作り、safariで動作確認をしていますので、もしかしたら文字化けなどが生じている可能性があります。不具合がある場合はご連絡ください。

易経勝手読み(四六)・・・地風升

九月十九日

 升の本来の意味は上るではなく、容積の単位です。私たちが普段お米を量るのに使っている一升、二升の方が升の字の古い使い方です。上るという意味は易経の地風升、六五の「階に升す」から派生した用法です。

 地風升の六四の王用享于岐山は、睪雷随(沢雷随)の上六の王用享于西山と似ています。睪雷随は戦争で捕まえた捕虜を生贄として捧げる卦でした。升および升の九二で出てくる龠は穀物を計量する単位ですので、地風升は生贄ではなくて穀物を神様にお供えする祭儀です。

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2011年10月14日 (金)

けったいな話

九月十八日【鉄道の日】

 低量の放射線を浴びても健康に害が出る人はほとんどいない。というのは科学的な事実だろうと思うのですが、あの事件は何となく怪しい気がする。謀略なんじゃないですかね。タイミングが良すぎるもんなあ。

 上の話とは関係有りませんが、TPPは武器輸出の緩和と絡んでいるのかもしれません。これもタイミングからの類推です。TPPは武器輸出のための貿易協定かもしれません。米国もいよいよ物を作る能力が落ちてきたので、武器の製造を日本にもっとアウトソーシングするつもりで、TPPはこれから拡大するであろう日本の兵器産業のための市場として米国が用意した国ではなかろうとか思うのです。

2011年10月13日 (木)

床下から放射性物資!?

 怪しい薬物を保管しているテロリストの方々は、日本中の主婦がロシア製高性能ガイガーカウンターを持ってうろつき回る状況に戦々恐々としているに違いない(笑)

2011年10月12日 (水)

シャカ族

 水天需を書いていて思い出したのですが、お釈迦様も料理には大変なこだわりがあるんですね。初期の仏典はお供え物の記述が事細かに記してあります。また、初期の仏教は出家の女犯を大変に罪悪視しているのですが、それはお釈迦様が若い頃に散々女遊びをして身にしみていたからです。シャカ国の王子だった頃、浄飯王は息子のために季節ごとに別荘を作り、王子は遊女に囲まれて妙なる音楽を聴いて過ごしたと言われています。また、布教の初期に火を使う手品のような奇術を使って、論争を挑んできた宗教者を屈服させたりしています。芸達者だったのです。

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易経勝手読み(四五)・・・水天需

九月十六日【望】

 水天需の需は巫(シャーマン)が雨乞いをするという意味の字であり、この卦は雨乞いや葬儀などの祈祷を生業としていた需という集団(宗教団体?)を表しているのではないかと考えられてきました。

 やがて需から出た孔子は需の思想を深化させ、人間の理性を重んじる儒教を作り上げたと言われています。しかし需の実態についてはよく分かっていません。需という漢字が雨乞いを意味すると言うことと、孔子の言行録である論語の記述から、拝み屋のごとき集団だったのではないかと推測されているだけです。

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2011年10月10日 (月)

麒麟=バイソンではないか?

九月十四日 【体育の日】

 東洋文庫の「ヴォルガ・ブルガール旅行記」を読んでいたら面白い記述がありました。

 「ヴォルガ・ブルガール旅行記」は十世紀、アッパース朝のカリフの使者イブン・ファドラーンが、ウラル山脈のあたりのブルガール族を訪問した際の旅行記で、千年前のロシア平原の遊牧民を知るための貴重な資料です。

 そのなかでイブン・ファドラーンがヨーロッパバイソンを初めて見て驚く記述があるのですが、そのバイソンの描写を読んでいてあることに気がつきました。

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2011年10月 8日 (土)

易経勝手読み(四四)・・・風火家人

九月十二日

 なんとなく家庭的なイメージのする卦です。家とか饋(食べ物を贈る)とか婦人などの語が出てきます。だから温かい家庭を意味する卦とされてきました。

 面白いことにこの卦は序卦伝の方に原形が残されています。序卦伝では、明夷とは損害を受けることをいい、外で傷を受けた者は必ず家に帰るので、それを受けるのが家人である。としています。家人の次に来るのは睽でした。

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2011年10月 6日 (木)

TPPがよく分からない

九月十日

 TPP自体があんまりよく分からないのもあるのですが、一部のメディアや政治家がご執心なのがよく分かりません。米国とFTAを結んだとしても特に劇的に輸出が増えたり、輸入が増えたりすることはないんじゃないかと思います。極端に期待する必要も畏れる必要もないだろうと思っています。

 経済の救世主と信じているのなら無邪気すぎるし、今更アジアをおいて日米だけでやっていけるような世界じゃないし、こういうわかりにくい政策で選挙民が燃え上がることはないから与党を助けることにもならないだろうし、どこに意図があるのかよく分かりません。

 なんなんでしょうね?

2011年10月 5日 (水)

易経勝手読み(四三)・・・風天小畜

九月九日

 山天大畜は冬の星座でした。星座を構成する恒星は、山のように夜空の中で位置関係を変えないから山天です。易を編纂する過程で、これに西域(天山山脈に囲まれたタクラマカン砂漠)との交易という意味が付与されたらしいことも卦辞から分かります。

 風天小畜は惑星です。星座を構成する恒星と異なり、惑星は風のように夜空をふらふらと移動するから風天です。

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2011年10月 2日 (日)

九州へ行って来ました

九月六日

 JR九州乗り潰しのために、四日間九州へ行って来ました。水曜日の夜に北九州空港へ入り、木曜日に筑豊線など福岡県内の内陸部を乗ったり、志賀島から博多へ連絡船で渡ったりしてその日は久留米に泊まり、金曜日には久大線と豊肥線に乗り、人吉経由で鹿児島まで、昨日は枕崎まで行ったあと、バスで薩摩半島を縦断し都城から人吉に戻り、宮崎まで行き、明けて今日宮崎空港から帰ってきました。

 ちょうど桜島が噴火するところが見られたり、船から博多湾が見られたりして楽しかったです。先ほど計算してみたところ、完乗率も思った以上に伸びて92.5%まで行きました。これなら来年中にJR全線完乗ができそうです。飛行機恐怖症もほぼ解消できたみたいで、今年度中に本州と九州の残りを済ませて、来年は北海道に挑戦したいです。

 非常に楽しい旅行でした。

2011年10月 1日 (土)

易経勝手読み(四二)・・・風地観

九月五日

 これは従来の解釈と本来の意味の間に齟齬がない卦です。白川静の字統では、観とは見ることで農耕儀礼に関する字と推測しています。爻辞には観其生とあります。生には姓という意味もあります。賓于王という句もあります。これは王を客神としてもてなすという意味です。

 従って、観とは王が異族(外様の家来)の服属を確認する儀礼ではないかと考えられます。閲兵式と貢ぎ物を捧げる両方の意味があったのではないかと考えられます。

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