« 易経勝手読み(四四)・・・風火家人 | トップページ | 易経勝手読み(四五)・・・水天需 »

2011年10月10日 (月)

麒麟=バイソンではないか?

九月十四日 【体育の日】

 東洋文庫の「ヴォルガ・ブルガール旅行記」を読んでいたら面白い記述がありました。

 「ヴォルガ・ブルガール旅行記」は十世紀、アッパース朝のカリフの使者イブン・ファドラーンが、ウラル山脈のあたりのブルガール族を訪問した際の旅行記で、千年前のロシア平原の遊牧民を知るための貴重な資料です。

 そのなかでイブン・ファドラーンがヨーロッパバイソンを初めて見て驚く記述があるのですが、そのバイソンの描写を読んでいてあることに気がつきました。

 「その動物の頭はラクダの頭、その尾は牛の尾、その身体はラバの身体、その蹄は雌牛の分趾蹄のようであり、その頭の真ん中には一本の湾曲した太い角があって、その角は長く伸びるにつれて、まるで槍の穂先のようになる」

 まさしくバイソンの描写なんですが、これ支那の霊獣の麒麟と似ています。

 麒麟はウシの尾とウマの蹄をもち、また頭部に角をはやしていると言われています。その先端は肉でおおわれ攻撃には用いない。体からは五色の燐光を発し、腹は黄色をしているとされています。顔は龍に似ている(長く、大きな鼻がある)とされています。

 イブン・ファドラーンはバイソンの角を一本と描いていますが、実際は二本です。けれども真ん中で繋がっているようにも見えるので、一本と表現したのでしょう。角が短い個体は角が毛皮に覆われているようにも見えます。

 麒麟の角は通常は一本とされています。けれども二本に描かれることもあります。

 ヨーロッパバイソンは、最盛期にはモンゴルの北方あたりまで生息していたそうですので、古代の支那に連れてこられたことがあるのかもしれません。バイソンの性質は獰猛で、虫も殺さないという麒麟とはだいぶ違いますが、それ以外は麒麟の性質とされる物はだいたいバイソンに含まれており、麒麟はバイソンのことを指しているのはないかと私は思います。

 易経の雷天大壮に出てくる羝羊もバイソンのことかもしれません。

« 易経勝手読み(四四)・・・風火家人 | トップページ | 易経勝手読み(四五)・・・水天需 »

古代史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173723/52960630

この記事へのトラックバック一覧です: 麒麟=バイソンではないか?:

« 易経勝手読み(四四)・・・風火家人 | トップページ | 易経勝手読み(四五)・・・水天需 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ