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2012年2月26日 (日)

「ユーロ危機回避」の皮肉な結果

 ギリシャの国債借り換え合意(民間金融機関に対する損失の強制負担)ができて当面のユーロ危機が回避されたと言うことで、ユーロの価格が上昇している。一時期100円を切っていた円ユーロは108円まで戻っているし、1.0まで行ったドルユーロも1.3まで戻っている。

 欧州の政策というのは世評よりもお粗末なのにインテリから過大評価されてしまう傾向があるのでまだユーロの戻りは進むと考えられる。しかしこの「ユーロ危機回避」なるもの、ドイツ以外の全ての加盟国の緊縮財政、銀行の貸しはがしによって実現されており、欧州の経済成長は輸出拡大の一点張りになった。

 しかし輸出はユーロ危機が回避されてユーロが高くなると不利になる。欧州は米国と違いまだまだユーロ建てでの貿易決済は少ないので、ユーロが高くなるだけで輸出量は同じでもユーロに戻したときの貿易黒字は減る。更にユーロ高が進むとコスト面でも新興国に対して不利になってくる。

 したがってユーロ危機が回避されてユーロ高になると貿易黒字が減ってます増す経済成長が阻害されて再びユーロ危機が訪れる。ユーロは地獄のスパイラルにはまり込んだ。

 日本の場合は自民党竹下派がぼろくそに言われながらも公共事業をしたお陰でバブル崩壊後も経済が拡大したが、欧州はそれもない。ドイツへの資金環流はドイツで内需を拡大させていない。

 ユーロ高のお陰で貿易黒字すら減るので今年の欧州経済は悲惨なことになる。

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