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2012年6月16日 (土)

易経勝手読み(十九)・・・無將大車

 無將大車は素直に読めば「将軍(主人)が乗っていない戦車」となります。無人の戦車とは何でしょうか。

 春秋には死者が操る戦車の有名な話があります。一種の怪談です。

 祇とは土地の神様のことです。その神様が自ら塵をするとあります。塵には土煙という意味があります。神様の戦車が土煙を立てると言うことは、神様自らが運転する戦車のことです。人が乗ってなくて、神様が運転する戦車がやってきて何をするのでしょうか。

 第二聯には冥冥とあるので、おそらくこの神様は死神です。無思百憂(不満を懐くな)が三回も出てきます。すなわち、無將大車は、あまりに不満を懐いたり、落ち込んだりしていると、死神の軍勢がやってきてお前を冥界へ連れて行ってしまうぞと言う、戒めのような怪談のような内容の詩です。

無將大車 人が乗っていない馬車
祇自塵兮 神自ら土煙を立てている
無思百憂 あまり不満を懐いてはいけない
祇自疧兮 神がお前の所へやってくる

無將大車 人が乗っていない馬車
維塵冥冥 土煙を巻き上げて冥界へ誘う
無思百憂 あまり不満を懐いてはいけない
不出于熲 家の中にいても神罰が下る

無將大車 人が乗っていない馬車
維塵擁兮 土煙を巻き上げて軍勢を率いる 
無思百憂 あまり不満を懐いてはいけない
祇自重兮 神自ら重しとなる

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