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2012年6月20日 (水)

易経勝手読み(二一)・・・鼓鍾

陰暦 五月一日

 鼓鍾は淮河が出てくることから、南方の諸侯の死を悼む挽歌とされてきました。私もその説に賛成です。

 私の推測では、小雅は国風の続きであり、秦よりも西方の詩、もしくは東夷の詩を集めたものと考えられます。詩経を編纂した漢代の学者はこれら周辺地域の文化を良く理解していなかったため、小雅の詩をどの国の詩として分類すればよいのか分からなかったのでしょう。

 鼓鍾はあるいは襄公や華元などの重要人物の死を悼む詩かもしれませんが、そのような想定をしなくても普通に挽歌として理解ができます。

鼓鍾將將 鉦と太鼓を鳴らして葬列が進む
淮水湯湯 淮河が波立つ
憂心且傷 故人を想い悲しみに心が痛む
淑人君子 かの立派なお人は
懷允不忘 まことに慈悲深く忘れられない

鼓鍾喈喈 鉦と太鼓が和する
淮水湝湝 淮河が穏やかに流れる
憂心且悲 故人を想い憂い悲しむ
淑人君子 かの立派なお人は
其德不同 人と異なる美徳を備えておられた

鼓鍾伐鼛 石のトライアングルを鳴らす  
淮有三洲 淮河に三つの中州がある
憂心且妯 故人を想い心が騒ぐ 
淑人君子 かの立派なお人は
其德不猶 決断力に優れておられた

鼓鍾欽欽 鉦と太鼓が鎮まる
鼓瑟鼓琴 琴を静かに弾く
笙磬同音 笛とトライアングルが和する
以雅以南 雅に南方の音楽で彼岸へ送る
以籥不偕 笛を吹き慎ましく送る

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