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2012年7月 1日 (日)

エレクトロプレートテクトニクス(2)

 地球ダイナモという学説があります。地磁気を説明する学説で、鉄でできているとされる地球の核が流動することによって電流が生じ、地磁気を生んでいるというもので、コンピュータシミュレーションにより実証されつつあります。

 すなわち、地球の内部では東から西に向けて電流が生じています(電子の流れとしては西から東)。その電流によって生み出された磁力線はマントルを貫いています。

 マントルはケイ素が多いので電流を流さないとされていましたが、最近マントルは超イオン導電体だと言うことがわかってきました。要するに半導体です。マントルは電流を流すことが可能です。

 電流を流すことができるマントルを磁力線が貫けば、磁力線を取り囲むように渦電流が流れます。

Cocolog_oekaki_2012_07_01_01_34

Cocolog_oekaki_2012_07_01_01_36

 アラゴの円盤という実験をご存じでしょうか。アルミ板を水に浮かべて、その上で磁石を回転させると、磁石に釣られてアルミ板が回転する現象です。自動車の電磁ブレーキの原理です。

 導体の下(上でも良いですが)で渦電流が生じると、磁力線の変化を打ち消す方向に導体の中でも渦電流が生じ、導体を動かします。

 これと同じ現象がマントルと地殻の間でも生じているのではないでしょうか。

 地殻はマントルの海の上に浮いていて比較的自由に動くことができます。そのマントルには、地磁気の変化に合わせて複雑な渦電流が発生していると考えられます。その渦電流に釣られて、プレートが動いているのです。

 ただしこれだと、プレートの運動方向が一定しないという問題点があります。地磁気は何度も反転しています。そのたびにマントルに生じている渦電流は向きを変え、それに合わせてプレートの動きも向きを変えなければなりません。

 渦電流だけでは説明しにくいのも確かです。

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