エレクトロプレートテクトニクス(3)
もう一つの可能性としてあるのは、核とマントルの摩擦によって生じる電離です。核はマントルよりも高速で回転しています。核とマントルの誘電率はかなり違います。このように誘電率に差がある物質がこすれ合えば、電離が生じるはずです。
おそらく核に負電荷が溜まり、マントルに正電荷がたまるはずです。これは核に地球ダイナモを生じさせる電流(電子の流れ)が生じ、マントルは正電荷を運ぶことができる半導体であるという事実にうまく合致します。
さてマントルは対流していますので、正電荷は地殻に向かって運ばれます。マントルの中では、マントル対流に合わせて正の電流が生じているはずです。
そうすると、地殻の下を流れる正電流は、地磁気から電磁力を受けることになります。フレミング左手の法則によると、それは太平洋プレートでは下向きの力になります。これはマントルの流れを下向きに変えて、地殻を引きずり込ませようとするでしょう。
この説は、西太平洋の海溝に向けて、太平洋が徐々に深くなっている事実と合致します。
この電磁力はアフリカプレートやインドプレートでは上向きの力になります。これがヒマラヤアルプス造山運動の駆動力ではないでしょうか。
さらに日本やインドネシアなど西太平洋では面白いことが起きます。
太平洋プレートはマントル下部にまで沈み込んでいます。マントルは太平洋プレートに遮られて流れを下向きに変えます。そうすると電流の向きも変わり電磁力の方向も変わります。こによって海溝は強い圧縮応力を受けることになります。
これが西太平洋に地震が集中する原因ではないかと思います。
さらに、電流が下向きに強い力を受けている西太平洋では、マントルの正電荷が核上部と接触し、核の負電荷とショートしている可能性があります。ショートした電流は強い熱を生みます。これがマグマの熱源ではないでしょうか。
私は、プレートは渦電流と、この電磁力の組み合わせによって駆動されていると推測しています。
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