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2013年1月19日 (土)

映画「東京家族」(ネタバレ)

今日は映画「東京家族」を見てきました。
 
山田洋次監督が「小津安二郎に捧ぐ」と最後に書いてあるだけあって淡々とした映画でした。
 
でもじんわりと「そうだよな、そんなもんだよな」と思わせてくれる映画でした。
 
これだけじゃわからないでしょうから粗筋を説明すると
 
瀬戸内の島(伊予弁だったので今治から因島にかけてらしい)に住む平山夫妻は東京に住む息子二人と娘の家を訪ねます。長男は多摩で医院を開業、真ん中の長女は美容院の店長、次男は自由業で両親の頭痛の種です。
 
夫妻は長男の家と長女の家で、歓迎と迷惑顔の入り交じった顔で迎え入れられます。といって特に何が起きるわけでもないです。
 
家が商店街の会合の会場となってしまった長女は長男と相談して両親に高級ホテルに泊まってもらうことにしました、しかし夫妻にとって高級ホテルは居心地が悪く、一泊で帰ってきてしまいます。けれど、長女宅は会場になっているため追い出されてしまいます。
 
そこで仕方なく、周吉(橋爪功)は二つ目の目的であった
古い友人宅へお悔やみにいきます。これをしたら帰らなければならなかったので、周吉は先送りにしていたのでした。
 
とみこ(吉行和子)は次男の家に泊まります。そこで次男に婚約者の紀子を紹介されます。紀子の誠実な人柄を気に入ったとみこは安心します。
 
反対に周吉の方は古い友人と止めていた酒を飲んで飲み屋と長女のお店を荒らしてしまいます。けれどもこのシーンはカットになっていました。ここが山田洋次監督が地震を受けて変更した部分だと思います。
 
平山夫妻は再び長男宅に戻り、帰り支度をしますが、とみこは脳内出血で倒れ、その日の内に亡くなってしまいました。
 
次に舞台は瀬戸内の島に移ります。
 
葬儀があり、仕事がある長男と長女は先に帰り、次男と紀子が数日残って周吉の世話をします。無愛想な周吉に、自分が受け入れられていないのではと不安になる紀子でしたが、帰り際に周吉からお礼を言われ、感極まって泣いてしまいます。
 
長男から東京へ来るように提案された周吉でしたが、近所の助け合いと役場の福祉を信頼し、島に暮らし続けると宣言します。
 
最後は近所の中学生の女の子(この子が無茶苦茶可愛い!)が周吉に洗濯物を母親がやってあげるからと伝え、周吉の飼い犬を散歩に連れて行くシーンで終わります。
 
特にものすごい山場はありません。
 
しかし周吉が家族ではなく、近所の助け合いと福祉を頼りにすると宣言するところが、今までの日本映画には全くなかった視点である意味日本の家族が、ターニングポイントにあったことを表した映画として、後世注目されそうな気がします。

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コメント

僕は「東京物語」が大好きで、オールタイムベスト1に上げたいくらいなのですが
その東京物語を山田洋二監督がリメイクするということで、
湿っぽくなるんだろうなと敬遠していたのですが、
予告編を見てみると蒼井優が相変わらず可愛いくて上手くて、ちょっと見たくなりました。
さすがに、今の俳優を笠智衆や原節子と比較するのはかわいそうですしね。

「ニューシネマパラダイス」のトルナトーレ監督も「みんな元気」という
東京物語のオマージュを撮っています。
やはり「人」が描けた話というのは、時代や国境を越えて受け入れられるものなのですね。

恥ずかしながら小津安二郎の「東京物語」は未見です。

「東京家族」はそんな悲観した映画には見えませんでした。

山田洋次監督は、東日本大震災で日本の地域の底力を感じ、希望を見いだしたのではないかと私は映画を見て思いました。

それと不幸せを社会のせいにする周吉の旧友(役:小林稔侍)がひどく矮小に見えました。というか、あのシーンいらなかったんじゃないかな。それとも全共闘や団塊へのアンチテーゼだったのだろうか。

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