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2013年2月28日 (木)

「道」の語源

 「道」の語源は白川静の字統ではどうなっているでしょうか。

 

 「首を手に携えていく意で、おそらく異族の首を携えて、外に通ずる道を進むこと、すなわち除道(道を祓い清めること)の行為をいうものであろう。」 

 

 漢語林は、「異族の首を埋めて清められた道」としています。 

 

 そんなおどろおどろしい習慣が本当にあったのでしょうか。 

 

 難しく考える必要はありません。 

 

 人間の首には血管・気道・食道・神経が通っています。首は血液を送り出さないし、空気を吸い込まないし、食べ物を消化しないし、考えません。首の機能は血液・空気・食物・情報を伝導するだけです。 

 

 すなわち「道」の例えとして、首ほど適した物はありません。古代人は合理的なのです。

2013年2月27日 (水)

サイの否定(3)・・・古

 最後のだめ押しに、古の語源を解説します。

 

 甲骨文字の古は盾の略形である申・十に口がプラスされた形をしています。白川静は、祭器に入れられた祝詞を守ることを表す象形文字と解釈しました。古代には古いものが大事にされたので、守るから古いが連想されたのだとしました。

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2013年2月26日 (火)

さらば白川文字学

呪術を柱に据えて、古代中国史を再現した白川説は今後崩壊するだろう。殷の祭祀は生贄を多用し、おどろおどろしいが、多分白川静が再現したような物とは違うはず。

実はローマよりも先進的であったフェニキア人は人身御供を多用していた。現代人には分かりにくいが、おそらく先進的で合理的な文明と、人身御供は両立するのではないだろうか。殷の文明は合理的であったが、同時に人身御供もしていたのではなかろうか。

白川史学は殷墟で大量に発見された人身御供の跡に着想を得て、なんだかよくわからないけれど、人や犬や亀を殺しまくった怖い文明という古代中国像を想像した。

しかし、漢字はそのような非条理的な文明を想定しなくても合理的に解明ができる。おそらく白川静の他の文字起源(道が生首を持って歩いた跡だとか、器が犬を殺して血を容器に振りまいた祭だとか、方が異民族を磔にした形だとか)もこのようなおどろおどろしい想定なしに解明ができる。

白川静の方法論と漢字の解明に突破口を作った功績は素晴らしいが、彼の文字学はことごとく間違っていると言っても過言ではないので、小学校で教えるのはもう止めた方がよい。


白川静の業績が学説として耐えうるのは金文学までであり、詩経・甲骨文字・万葉研究は間違いだらけなので、もう大学では教えない方がよい。

サイの否定(2)・・・石・谷・言(音)・口

 口が祝詞を入れた器ではないことを、吉と右以外の事例でも証明してみましょう。

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2013年2月25日 (月)

サイの否定(1)・・・吉と右の語源

 白川文字学の基礎となっている概念がサイ(口)です。漢字には口を構成要素として持っている文字が無数にあります。しかし、甲骨と金文を詳細に調査した白川静は、古代に口が人間の体のくちの意味で使われた用例がないことを突き止めました。

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プールで地震

昨日、14時40分頃に近くの市民プールで泳いでいたら、いつもと水面の様子が違う。高さ10cmくらい(山と谷の差は20cm)、波長5mくらいの巨大な波がプールにできている。

私はずっと顔を水面から出す古式泳法で泳いでいるので、水面の様子はよく分かります。人間が立てる波の波長はせいぜい50cmくらいしかありません。大きい男がバタフライなんかをすると10cmくらいの波が立つこともありますが、すぐに減衰してしまいます。

しかし、今日の波はゆったりと、5分以上続きました。

家に帰って気象協会のページを調べると、やはりありました。14時46分に房総沖でM3.4の地震が発生していました。地震によってプール全体が揺らされて、大きな波が発生していたのです。

しかしこの地震、最大震度は銚子で観測された1に過ぎず、とてもではありませんが、多摩では体感されるような震度ではなかったはずです。

プールで見た波は周期が約1分くらいのとても長い波でした。周期の長い地震波は遠くまで届きます。人間には感知できない小さな波でしたが、ちょうどプールの固有振動数に近くて、波のエネルギーが蓄積されて、人間の目にも観測できる大きさになったのでしょう。

波の共鳴を体感できた珍しい経験でした。

2013年2月24日 (日)

左と差の成り立ち

 易経の沢地萃六三に「萃如嗟如」という句があります。この句の意味はよく分かっていません。易経の爻辞には他に嗟という字が三回登場します。離為火九三「則大耋之嗟」、離為火六五「出涕沱若,戚嗟若」、水沢節六三「不節若,則嗟若」でいずれも「なげく」と読む習わしです。しかしいずれも意味がよく分かっていない句です。

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2013年2月23日 (土)

声優の本多知恵子さん死去

し・信じられない・・・

まだ49なのに・・・

なんで(癌というのは分かっていますが)??

今まできいた有名人の訃報の中で一番ダメージが大きいです。手塚先生やF先生、それに青野武さんも残念でしたが、この人達は六十を超えていました。

あの声がもう聴けないとは・・・

2013年2月15日 (金)

易経勝手読み 番外

 「やさしい易」を発行した物の、まだ自分でも納得がいかない卦が十近くあります。その中の2つ、水天需と地風升について、着想を公開して、皆様のご意見を伺おうと思います。

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2013年2月 3日 (日)

古代中央アジアと西周

 イスラム侵入前の古代中央アジアの考古学の書籍を読み漁っています。易経と詩経を研究するうちに、周は中央アジアの遊牧民と関係が強い、というよりはおそらくペルシャ系の文化をもって現在のトルキスタン辺りから移住してきた遊牧民ではないかという確信が強くなったからです。

 「易経勝手読み」ではまだ自分でも納得ができない卦が十近くあるのですが、古代中央アジアを鍵にして解明できるのではないかという気がしています。
 詩経も東夷系の詩と春秋初期の叙事詩は解明が進んでいるのですが、西周の宮廷詩がもう一つ隔靴掻痒の観があります。これも古代中央アジアが突破口になりそうな感じがするのです。
 周族が中原へ進出した時期には民族大移動の波がありました。インドにはアーリヤ人が侵入し、イランにペルシャ人が進出しています。おそらく周族と秦族はペルシャ系の遊牧民ではないかと思うのです。

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