2025年7月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 古代中央アジアと西周 | トップページ | 声優の本多知恵子さん死去 »

2013年2月15日 (金)

易経勝手読み 番外

 「やさしい易」を発行した物の、まだ自分でも納得がいかない卦が十近くあります。その中の2つ、水天需と地風升について、着想を公開して、皆様のご意見を伺おうと思います。

  水天需は大道芸人ではないかと解釈したのですが、どうも違うのではないかという気がしています。

 これは、水地比の亀や雷水解の蟹と同じように、生物の生態を表した卦のような気がします。

郊外においてじっとしている、いつもそうしている
砂の中でじっとしている、少し声を出す
泥の中でじっとしている、交尾をする
血を待っている、穴の中から出てくる
食糧を待っている
穴の中に入る、ゆっくりと三人の客が来る

どうもこれは、トンボか蟻地獄か、はたまたサンショウウオの生態のような気がします。

 地風升は、中国に迷い込んだアーリヤ系遊牧民のことを指しているように思えます。

許されてのぼる(祭祀階級の通過儀礼)
捕虜は木の枝の束を使う(ゾロアスター教の禊ぎ)
空っぽの都市(アヴェスターに記述がある、ホラズムの都市形態)
王は聖なる山にお供えをする(山岳信仰?)
階梯を上る(祭祀階級の通過儀礼)
落ちて上る(暗黒神、もしくは曝葬)

 地風升という卦は、「やさしい易」で解説したように、階級概念を説いています。この階級概念というのはインドのカーストであり、アーリヤ人の文化の基本的な概念です。

 さて、どうなんでしょうね。

« 古代中央アジアと西周 | トップページ | 声優の本多知恵子さん死去 »

易経・春秋・漢字」カテゴリの記事

コメント

いつも興味深く拝読しております。

水天需について。
2014年11月の投稿で「ペリカン」と書かれていましたが、センザンコウではないかな、と思いました。
こちらの訳を拝見し、土の中にいる哺乳類のように思いました。
最初、モグラかツチネズミのことかな、と思いましたが、いずれも地上にあまり出てこないし、子育て以外は単独行動らしいので、最後の行のお客さんは来ないようです。
先日Netflixでセンザンコウのドキュメンタリーを見て、もしかしたらセンザンコウかなと思いました。
土の中で暮らすのですが、目が見えて地上でも歩きます。
土の中にトンネルのような巣を掘るのですが、少し鳴き声を出します。
浅い水たまりでバシャバシャと楽しそうに水遊びをしていました。雨が降ると喜ぶようです。
シロアリが主食で、肉食の部類です。
モグラなどと同じく子育て以外は単独行動ですが、個体によっては人懐こいものもあり、友達が連れ立って巣にやってくることもあるようです。

私がセンザンコウという生き物を知ったのは、こちらの「火地晋」です。
まるくなる以外に身を守ることのできない、ユーモラスでかわいい動物ですね。
警戒心がなく簡単につかまって漢方薬にされるので、今では絶滅しそうとのことでした。

ありがとうございます。

センザンコウも不思議な生き物ですね。

古典に登場する動物は見直してみると発見がありそうです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 易経勝手読み 番外:

« 古代中央アジアと西周 | トップページ | 声優の本多知恵子さん死去 »