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2013年3月 2日 (土)

漢字は民衆が生み出した

 商の初期の遺跡には文字がありません。
 甲骨文字は商の中期に突如現れます。その時には漢字の要素は既に出そろっていました。絵文字から漢字に移行する経過を表す遺物はまだ発見されていません。漢字の誕生は謎に包まれています。
 しかし、ここにはある前提があります。漢字を生み出したのは支配者だという学者の思い込みです。文字のような高度な物を生み出すのは、必ず支配者のはず。支配者側の記録に漢字が登場した時代が、漢字が生まれた時代だという思い込みがあります。
 
 しかしこれには根拠がありません。
 
 何度か言ったように、甲骨文字の段階では既に語義が失われている字が多数あり、甲骨に字を刻んだ商の史官は字の原義を知らずに字を使っていた可能性が高いです。
 
 こう考えてみてはどうでしょう、元々漢字は中国東部の民衆の間で使用されていた、そこに文字を知らない支配者(戦車を使うスキタイ系遊牧民だった可能性が高い)がやってきて商(殷)という国を作った。
 
 商の支配者達は最初は文字を使わなかったが、やがて民衆が使っている文字が便利であることを知って使うようになった。
 
 だとすると、商が甲骨を刻み始めたときには漢字がほぼ完成していた理由が説明できます。
 
 民衆側は布・木簡・竹簡・紙(紀元前からあったらしい)などの腐りやすい物に文字を書いていたので記録が残らなかった。

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