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2013年3月16日 (土)

八重の桜

新島八重を主役にした今年の大河ドラマ「八重の桜」も十回を超えた。私の見た限りでは、今までの大河ドラマの幕末物の中では一番できがよいと思う。
時代考証もしっかりしている。登場人物の立ち居振る舞いがきれいなのもよい。
 
史実の舞台であった京都御所や黒谷や青蓮院等で本当に撮影しているから画面が引き締まる。京都市が全面バックアップしているのはもちろんだが、テーマが会津なだけあって宮内庁も相当にバックアップしているのではないかと思う。
 
黒谷の金戒光明寺は学生時代の下宿の裏山(正確に言うと私の下宿が黒谷の裏)だったので、会津本陣のシーンを見ているとなんだか懐かしい。
黒谷には幕末に犠牲となった会津藩士の墓地があり、会津から修学旅行に来ていた高校生が千羽鶴を捧げていて、会津では歴史が生活の中に生き続けているのを知った。
 
長州がどうしようもないテロリストとして描かれているのも史実に正確で実に良い。身勝手で小物な三条実美も実に正確で結構。後に明治政府の中心人物となった連中が、偽勅語を連発し、それに対して孝明天皇が心を痛めていた、ていうか怒り心頭に発していたことをハッキリと描いているのは素晴らしいと思う。久々にNHKの良心を見た。
 
みんなが尊王を唱えていたあの時代に、本当に尊王を実行していたのは会津藩だけだった。孝明天皇は松平容保を一番信用していた。宸翰で「お前しか信用できない」なんてもらった人物は長い日本の歴史の中で十人もいないのではなかろうか(嘘でもらった人はいるかもしれないが、孝明天皇と松平容保の間に流れていた信頼感というのは人間と人間の間にできた信頼感の中で最高級だったと言って良いと私は思う。)
 
これから会津には苦難が訪れるが(前半の主役の八重の兄個人にも)、思っていた以上の出来なので続きが楽しみ。

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