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2014年11月 3日 (月)

インドのかぐや姫

仏教説話集のジャータカに驚くべき話を発見した。

天界の生物が、ヒマラヤの蓮のつぼみの中に少女となって生まれ変わる。他の蓮の花は枯れてしまったのに、そのつぼみだけは閉じたままである。そこにヒマラヤの行者が水浴びにやってきて、つぼみを開き少女を見つけて娘として育てる。
 
やがて少女は絶世の美女に育った。神々の王サッカですら彼女を賛美し、宮殿や着物や食べ物を贈る。森の番人が評判を王に伝える、王は森の奥の宮殿に出向く。窓辺にたたずむ少女を見て王は恋をしてしまう。
 
王は求婚するが、育ての親の仙人は「娘の名前が分かったら結婚させてやろう」と言う。王は三年の間名前を探し悩む、その間に国は荒れ果て、家来は四散し、王はすっからかんになってしまう。何度も諦めようとするが、その度に少女は美しい姿を窓辺に現し、王をけしかけるのであった。
 
しかし、苦し紛れにつぶやいた言葉が正解で、王と少女は結婚し幸せに暮らしたという。
 
なんと、竹取物語と全く同じお話。紀貫之はこの話を参考にしたのではないだろうか。特にかぐや姫が異世界の住人で、植物の中に生まれるというのはジャータカを借用したのだろう。ただし、深山幽谷に美女がいて、男を惑わしすというモチーフ、謎が解けたら結婚してあげるというモチーフは世界中の昔話や神話に共通なので、全てが全てインド起源ではないだろう。
 
「ジャータカ」には他にシンドバッドの冒険そっくりの話もあります。

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