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2017年6月28日 (水)

機織りと漢字(2)…成・戒・國

機織りが起源と考えられる漢字として「成」「戒」「或・國」があります。

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2017年6月26日 (月)

機織りと漢字(1)…幾・機

産業革命が始まるまで、全ての布は手作業で織られていました。機織り(はたおり)は見慣れた光景でした。
 
しかし機織りは一番最初に機械化された分野でもあります。英国で機織りが自動化されてからすでに200年、日本でもすべての布が自動織機で織られるようになってから100年以上経過しています。現代人は機織りを見たことがない人がほとんどです。そのため、歴史を研究する人の頭の中から、機織りという要素が抜け落ちているのでは?と私は感じています。
 
中国は古代から高い品質の絹織物を生産することで有名でした。機織りをある程度機械化した織機も、すでに漢の時代にはあったことが文献からも判明しています。インターネットで検索したところ、後漢時代の江蘇省の石碑には、織機の画像が彫られているそうです。
 
機織りを表す漢字、すなわち「幾」の起源は漢和辞典にはどのように記されているのでしょうか?
 
 

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2017年6月25日 (日)

機織りと七夕

夏の天頂には天の川を挟んで、3つの美しい一等星が輝いています。特徴的ですぐに見つけられるため、夏の大三角と呼ばれています。琴座のベガ(織姫星・織女星)、鷲座のアルタイル(彦星・牽牛星)、白鳥座のデネブです。
 
夏(旧暦だと初秋)に祝われる七夕祭では琴座のベガと鷲座のアルタイルにまつわる神話が東アジア各地で語られています。内容は日本、中国南部で共通であり、かなり古い起源をもつ神話であると考えられます。
 
機織り(はたおり)の祭である七夕が、なぜ夏の大三角と結びついたのでしょうか?

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2017年6月24日 (土)

機織りと恋

七夕が近いので、機織り(はたおり)特集です。東洋で最も有名な星空神話の解明をしてみます。
 
天の岩屋戸神話には、七夕神話が挿入されています。速須佐之男命の暴虐によって、天照大御神の侍女?が絶命する部分です。
 

(3) 身の潔白が証明された速須佐之男命は、さらに暴虐のふるまいをした

(4) これに驚いた天の服織女(はとりめ)が絶命した

これには、機織りをする女が登場します。天の岩屋戸に入る前の天照大御神は速須佐之男命の前に無力です。これはおそらく、機織りの女神の神格が天照大御神に付与されたからと考えられます。天照大御神の神格に、なぜ機織りの神が混じっているのかは、非常に難しい問題なのですが、とりあえずこのシリーズでは機織りの祭である七夕が、なぜ夏の夜空と結びつけられたのかを解明してみましょう。

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2017年6月13日 (火)

天の安河の誓約と馭者座

天の岩屋戸神話(2)の誓約は馭者座を表していると考えられます。馭者座は冬の星座で、大きな五角形と細くて小さな三角形の組み合わせが特徴的な星座です。

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2017年6月11日 (日)

天の岩屋戸神話と冬の夜空

それでは、8世紀ごろの初冬の夜空と天の岩屋戸神話の対応関係を、図を使ってご説明しましょう。

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2017年6月 6日 (火)

天の岩屋戸と蛇使い座

天の岩屋戸を表す星座は蛇使い座であり、天手力男神(あめのたぢからをのかみ)がヘルクレス座です。11月から12月にかけて、太陽は蠍座→蛇使い座→射手座のルートを通ります。蛇使い座は黄道十二星座には数えられていませんが、星図上は黄道は蠍座よりも蛇使い座の方を通過しています。

 

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夏の夜空の星図(「星座早見検索小図鑑」)、黄道は蛇使い座の足元を通っている。

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2017年6月 4日 (日)

天宇受売命とオリオン座

天の岩屋戸神話を3回に分けて解説します。これもまた、冬至の太陽の復活を表す神話です。

 

天の岩屋戸神話には、もちろん日蝕の神話としての意味もあるのですが、冬至の頃の明け方の東の空と西の空の星座の配置と動きは、天の岩屋戸神話と非常によく一致します。国生み神話は、世界の成り立ちを南北を軸に説明していました。天の岩屋戸神話は、世界の成り立ちを東西を軸に説明する神話です。

 

天の岩屋戸神話と言えば、天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。踊って天照大御神を岩屋戸から引き出した神様です。

 

この神様は古事記では、天孫邇邇芸命が天から葦原の中つ国に下る際にも、先導の役を果たしています。邇邇芸命の神話と、天の岩屋戸神話も連携しています。邇邇芸命の天下りと神武東征神話は秋と冬の夜空の神話です。オリオン座を天宇受売命、牡牛座の頭を八咫鏡、昴(すばる)を八百万の神に当てると、天の岩屋戸神話と天孫降臨神話がきれいにつながるのです。

 

ではまず、天の岩屋戸神話を西空の側から見ていきましょう。

 

 

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2017年6月 3日 (土)

天照大御神と冬至点

至点の移動の記述に間違いがあったので修正(2017/6/3)
 
 
1)二千年前の冬至点は射手座 
現在の冬至点は、射手座の弓の先にあります。冬至点は地球の歳差運動によって天球を西の方向へ移動します。千年で約15度移動します。古事記ができたころ(紀元後700年)の冬至点は射手座の首右側あたりにありました(星座早見ソフトのSky Guideで確認)。
 
700年ごろの冬12月は、朝6時ごろに蠍座が昇りきってから、7時ごろに太陽が射手座と一緒に昇ります。

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伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那岐命を琴座、伊耶那美命を蠍座に見立てると、国生み神話の流れが非常にすんなりと理解できます。
 
さらに、世界に分布するオルフェウス型神話が、北半球の中緯度地帯における琴座の動きをもとに生み出された、死を説明する寓話である可能性が見えてきます。

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天之御中主神と北極星

私は古事記にある日本神話は、星空の物語として解読できるのではないかと考えています。このことは、本ブログで数年前に発表したことがあります。これについて、詳しい説明を、古事記の本文も引きながら書こうと思います(新潮版を参照します)。

 

 

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