« 天の岩屋戸神話と冬の夜空 | トップページ | 七夕(1)…機織りと恋 »

2017年6月13日 (火)

天の安河の誓約と馭者座

天の岩屋戸神話(2)の誓約は馭者座を表していると考えられます。馭者座は冬の星座で、大きな五角形と細くて小さな三角形の組み合わせが特徴的な星座です。

Kojiki32

馭者座と天の安河の誓約で生まれた五男神と三女神の対応関係

冬の空に見える銀河は薄いです。そのため、天の安河と表現されています。馭者座は薄い銀河に浸っています。

天の安河の誓約では、速須佐之男命が佩いていた十拳剣(とつかのつるぎ)を天照大御神が譲り受けて、それを三辺に分断して、粉々にかみ砕いて、宗像の三女神を生み出しました。これは馭者座の左手の三角形を表しています。

宗像の三女神とは、筑紫国(福岡県)に鎮座する神様で、古くから航海の神様として敬われてきました。主な神社は奥宮、中宮、辺宮の三つで、奥宮が筑紫の宗像から60㎞西北沖の玄界灘にある沖ノ島にあり、中宮が宗像から10㎞沖の大島にあり、辺宮が宗像の陸地側にあります。

宗像三社の位置関係(宗像大社HP)

奥宮だけが離れた場所にあり、これが馭者座の二等辺三角形の頂点にあたるでしょう。中宮と辺宮は互いに近い場所にあるので、二等辺三角形の底辺に当たるでしょう。

対する速須佐之男命は天照大御神が身に着けている珠(たま)を嚙み砕いて、五男神を生みました。八尺瓊勾玉が一番明るい1等星のカペラで、これが天忍穂耳命。残りの四神と天照大御神の体の各部との対応関係を図示すると以下の通りです。

Kojiki33

堂本印象「木華開耶媛」(「新潮古典文学アルバム1 古事記・日本書紀」)より

古事記の中で、五男神が天照大御神の体のどの部分に身に着けていた珠かわざわざ指定しているのは、馭者座の五角形を天照大御神の上半身に見立てているからだと考えられます。

さらに、馭者座が天照大御神の上半身であるとすると、すぐ下に牡牛座のヒアデス星団、すなわち八咫鏡がありますので、天の岩屋戸神話とも対応するのです。馭者座の天照大御神の姿を映したのが、ヒアデス星団の八咫鏡だと言えます。

つまり、天の岩屋戸に入る前の天照大御神が馭者座で、天の岩屋戸から出てきて強力になって復活したのが冬至の太陽という天の岩屋戸の星座解釈もできます。

« 天の岩屋戸神話と冬の夜空 | トップページ | 七夕(1)…機織りと恋 »

天文と歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173723/65407813

この記事へのトラックバック一覧です: 天の安河の誓約と馭者座:

« 天の岩屋戸神話と冬の夜空 | トップページ | 七夕(1)…機織りと恋 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ