機織りと漢字(3)…哉・載・歳
言葉の記録は政治勢力の入れ替わりによって、短時間で変更されてしまうことは珍しくありません。しかし技術はそう簡単には消えてなくなりません。たとえ後から来た集団よって、その土地に住む人々の言語すら変わった時も、建築物の寸法や、糸の撚り方や布の織り方は変わりません。
「ものと人間の文化史169-織物」(植村和代、法政大学出版局)によると、日本の織物にはインドとの共通点が見られるそうです。植村氏はインド渡来の技術を想定していますが、私は、長江流域から東に向かったものは日本に残り、西に向かったものはインドに残ったのではないかと思います。
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