法華経(三)
6)舎利弗の前生
方便品を聞いた舎利弗は教えの内容を思い出して歓喜します。実は舎利弗の前生もまた妙光菩薩の弟子で、舎利弗は前世に法華経を聴いていたのです。(譬喩品)
法華経の釈迦如来は「ようやく思い出したか舎利弗よ。おまえはこれまで自力で悟ったと思い込んでいたが(小乗仏教の教えのこと)、前生に真の教えを私が授けていたのだ。」とドヤ顔で答えます。
7)舎利弗の来生
そして釈迦如来は言います。舎利弗は遠い未来に菩薩行を完成し、華光如来になるであろう。華光如来の世界では、国土は平安で、草木は繁茂し、誰もがお金持ちで、食糧も豊かであり、男女が満ち溢れ、神々も満ち溢れ、道路は瑠璃でできていると言います。
即ち、未来に華光如来となった舎利弗は浄土を生み出すのです。
その時、華光如来となった舎利弗は法華経を説くだろうと釈迦如来は言います。結局法華経は実践して、自分で体得するしかないことが分かります。しかし教えは条文ではなく、生き方そのものにあるというのが仏教の鉄則ですから、法華経は間違ったことは言っていません。
8)全ての仏弟子が悟りを開く
このようにして、その場にいた人は、前生に妙光如来の弟子だったのだから、教えのさわりを聴いただけで全部を思い出しました。だから、未来には誰もが成仏するのだと釈迦如来は説きます。
あとはこの舎利弗のパターンが延々と繰り返されるだけです。十大弟子・天人・神・梵天を始めとして全ての人たちが、法華経の効能を聴かされただけで、前生に聴いた教えを思い出します。
教えを聴いたのは妙光如来の弟子だけではありません。全ての過去仏は法華経を説いたので、みなどこかで法華経を聴いていただろうというわけです。
ある意味非常に楽天的で希望が持てる教えともいえます。
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