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2019年8月27日 (火)

漢字の世界-65 葉

植物の本体から発生する滴形の器官。すなわちはっぱ。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界-64 世

甲骨文字は、足を意味する止の小指部分を大きく強調した形である。

余りや滴を意味する。転じて泄れる(漏れる)という意味も持つようになった。

世代を意味するようになったのは、大きな入れ物から滴が連続して垂れていくのを、生命の連続に見立てたからと考えられる。

後に仏教が梵語のセマーナ(現在でいうところの宇宙)の訳語として「世界」という言葉を生み出したことにより、一塊の広い空間をも意味する漢字となった。仏教徒がセマーナの訳語として世界を使用したのは、まず「せ」で音が似ているのと、仏の真如から世界が派生していくという大乗仏教の哲学を表す漢字として適していたためであろう。

 

 

漢字系統樹

2019年8月18日 (日)

漢字の世界―63 帰(歸)

歸は帰の本字で、呂と箒が合わさった字形をしている。

箒は必ず手元に戻ってくるので、転じて家に帰ってくること。

箒を持つ女性が婦(正妻)であることと縁語になっている。

 

別に神殿にお供えのお肉を戻すなどというややこしいことを仮定しなくても、箒の使い方から簡単に導き出せる文字である。

学者は「庶民の日常生活から文字のような高尚なものが生まれるはずがない」という偏見を持っているから、却ってわからなくなる。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―62 追

同じ道をずっと通ること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―61 師

旗印についてく人たち。すなわち軍隊のこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―60 管

甲骨文字には師(呂)という字形がよく出てくる。

呂のように上下にロが並んでいて、その間を一本の縦棒が結んでいる。

それが何を意味するのかはいまだ不明である。

管、師、追、官などいずれも「ぞろぞろついてくる」という意味があるので、この字はやはり管を象形化したものと思われる。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―59 禹

蛇が2体絡み合った形。蛇の神様、水の神。二体なので伏羲と女媧かもしれない。

夏の始祖の禹王は治世のために世界中を歩き回り、足がすり減ってなくなったと言われている。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―58 雷

甲骨文字では申(雷紋)の周囲に複数の田がある字形。

日本では昔から、雷が水田に落ちると米がよく取れると歓迎して、雷を信仰した。

田に実りをもたらす雷神。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―57 申

甲骨文字では雷紋(ラーメン鉢の模様)。

稲妻を表す。転じて神様のこと、神様の言葉を述べること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―56 卸・御

甲骨文字の卸は巻いた糸と坐る人間の字形をしている。

おそらくこの巻いた糸は、日本の神主が神事の際に持つ白いひらひらが付いた幣(ぬき)であると考えられる。

神主は幣を使って神を「おろす」ので、卸に「上から下におろす」という意味があることにも符合する。

卸に示が付いた字が御であり、御神体の前で幣を振って魂振りする行為。

転じて、強い力を持つものを制御する意味となった。それで馬車の運転手を御者(馭者)と呼ぶ。

 

このように、日本語の方が漢字の語源解釈がスムーズにできることが多々ある。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―55 示

御神体

従来の解釈に従う。

 

漢字系統樹

漢字の世界―54 載

機織り機に糸をセットし、膝の上に糸巻き具(太い丸い筒)を載せて、機織りをスタートすること。

転じて「初めて」「のせる」という意味になった。

従来の解釈では載に「初めて」という意味があることが理解できない。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界-53 巫

工(複数の棒)を両手で持つ象形。

おそらく筮竹を操る占い師、現代でいうところの易者と考えられる。

やがてシャーマンを表すようになった。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―52 弋

戈の左斜め下に払う線がない形。甲骨文字では¬(かぎ型)をしている。

これは従来の解釈と同じ武器の矛。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―51 客

家の中で特別な人。お客様。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―50 路

足と各(落穂)で足跡のこと。

転じて、人間が通った経路。道。

 

漢字系統樹

2019年8月17日 (土)

漢字の世界―49 葵

葉っぱが星型をしている植物。タテアオイ。

 

漢字系統樹

漢字の世界―48 睽

竹を編んでできる蛇の目紋。

六角形

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―47 癸

竹の編物。竹矢来。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―46 復

杼と行構えの組み合わせ。

機織りで杼が行ったり来たりするように、往復すること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―45 敦

大きな針と羊の字形で、形は庸と似ている。

毛糸で着物を編むこと。転じて念入りなこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―44 幾

機織りの作業のように、何度も何度も繰り返すこと。

手許のこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―43 惜

昔を思う心。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―42 耕・籍

耕すの左側は鋤(スコップ)を踏んで土を耕す象形文字である。

籍には何度も踏むという原意がある。元々は耕すことを意味する文字。

甲骨文字で先祖伝来の土地を表す籍には「昔」という字は入っていない。

戸籍というのは同じ土地を受け継いでいる家という意味なので、耕+昔で、先祖伝来の土地という意味。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―41 昔

太陽を表す「日」と繰り返しを表すW(波線)の会意文字。

Wは日の上にあったり下にあったりするので日出や日没を表してはいない。

太陽の運行を何度も何度もさかのぼった過去という意味。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―40 旦

太陽と地面を表す線で、日出のこと。伝統的な解釈に従う。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界-39 日

太陽の象形文字。伝統的な解釈に従う。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―38 親

親は辛(針)と見(目の大きな人)が合わさった文字。

金文の親は、家庭を表すウ冠が付いていることも多い。

従って、目を針のように細めて子供のことを見る人で、親の意味。

童が「目が大きな人」であることとセットの文字である。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―37 報(幸)

36庸の糸巻きを人が両手で頂く字形。労働の報酬を受け取ること。

「幸」が単体で用いられる例は甲骨文字には無いので、幸という漢字は、報から派生した文字であると考えられる。

澤系の文字の中にも幸は入っているが、甲骨文字や金文の澤と報は全く形が異なるので、これは漢代の漢字整理で混同されただけであり、意味の間に関連はない。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―36 庸

古代文字字典によると、庸の甲骨文字は、機織りの杼と同じ形をしている。

即ち巻いた糸である。

租庸調の庸は税金を物納することで、糸や布を納税することは一般的だったので、労働の対価の意味である。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―35 農

カワイルカが飛び跳ねるように、鍬を振り下ろしてバックしながら田畑を耕すこと。

⇔方(犂で前に進みながら田畑を起こす)

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―34 辰

カワイルカの象形文字

拙書の「やさしい易」の震為雷参照。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―33 方

鋤の象形文字。田起こし。

鋤は牛や馬に引かせて田畑を前に進んで田を起こしていく。

転じて一つの方向を示す。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―32 法

法の元の字形は水+去+鹿

原意は廃棄するの意味であった。

穢れを祓うために、大事な収穫物を水の神に捧げて流すこと。精霊流しや流し雛。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―31 去

去の甲骨文字は大(人間)と口(石包丁)である。

人間が石包丁を持って水田に入ると、稲穂が切り取られるので、取り除く、除去するの意味。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―30 慶

鹿と心の会意文字。

易経や詩経で、神意を確かめるために狩りをして鹿を得ることを吉兆としているので、思い通りの結果が得られて喜ぶこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―29 鹿

動物の鹿の象形文字。伝統的な解釈に従う。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―28 善

もとの字形は言羊言

大きな羊を褒めること。

転じて善い行い。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―27 羊

動物の羊の象形文字。伝統的な解釈に従う。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―26 選(巽)

巽はカタツムリの象形文字。

転じてカタツムリの頭部のように二股に分かれていること。

二股のどちらを進むか決めることから「えらぶ」を表すようになった。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―25 道

首は気道、血管、神経など体の様々な器官の通り道になっている。

転じて、人間が通るみちのこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―24 洛

`(点)と各(収穫)で、収穫作業の後に田んぼに残る落穂のこと。

甲骨文や金文の洛は必ずしもサンズイではない。

落穂は集める物なので、転じて人が集まる場所。

漢字の世界―23 各

足と口(石包丁)で石包丁を持って田んぼの中を進むこと。

即ち収穫作業によって、稲の茎と稲穂が分離すること。

派生する意味

 一対一の対応関係。

 価値がある物だけを分離すること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―22 新

辛(針)と斤(折ること)で、灌木の枝を取って薪にすること。

転じて、枝を折った場所から新芽が出てくるので、「新しい」を意味するようになった。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―21 童・瞳

辛+目+東(袋)により、眼球に空いている細い穴、すなわち瞳を意味する。

やがて童は子供(瞳の大きな人間)だけを表すようになり。

目篇をつけて瞳からは区別するようになった。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―20 言・音

辛(細い穴)+口で喉から出てくる音、すなわち「言葉」を表す。

甲骨文字では実は言と音は同じ形で、周以降に言と競の系統に分かれる。

 

漢字系統樹

漢字の世界―19 辛

細い針の象形文字(伝統的な語源解釈に従う)。

細い穴という意味と、細い棒という二つの意味がある。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―18 差

禾(稲穂)と左で、稲穂を稲こき箸で挟んで脱穀すること。

脱穀をすると、稲籾が落ちる、すなわち「引き算」のこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―17 左

「ナ」と「工(道具)」の会意。

左手=稲こき箸(脱穀のための道具)持つ手という意味。

⇔右(石包丁を持つ手)

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―16 苦

ニガナ(古い石器のようにギザギザの先端をした花びらを持つ植物)

転じて、苦い味のこと、苦しみのこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―15 古

十(防御する)と口(石包丁)の会意で、石器を固い物にぶつけて刃こぼれさせること。

転じて、古くなること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―14 剤

菱の実のように、きれいに切りそろえられていること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―13 斉

甲骨文字では斎は◇ひし形である。すなわち、水中植物の菱のこと。

菱は長い水中根を持つので、転じて水に浸かって身を清めることを意味する。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―12 結・吉・髻

士(切断)と口(石包丁)の会意。

稲穂を切断して、ほどけないように結ぶ行為。

古代では稲は脱穀しないで稲穂に着けたまま保管した。現在でもインドで見られる保存法。

転じて「まげ」(頭長で髪の毛を結ぶ髪型)、大人の男の意味。

稲の収穫ということから「めでたい、完成」の意味も持つ。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―11 蛮(蠻)

糸を撚り合わせるように、髪の毛をおさげにしている人たちのこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―10 恋(戀)

二本の繊維を撚り合わせるように、2つの心が絡み合うこと。

従って恋愛感情を意味する。

日本の古語では古来恋愛と糸は縁語の関係にある。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―9 変(變)

糸言糸 糸撚りの工程。

糸を紡ぐ工程では、麻、木綿、生糸の細い繊維を、唾で湿らせながら撚りをかけていく。

これによって、糸が強くなる。

そして糸を長くするために、二本の繊維の先端をけば立たせて合体させる。

これにより、繊維は入れ替わっているけれども、糸としての連続性は保たれる。

転じて、連続性を保ちながら性質が変わること。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―8 咸

機織りで、布が織り上がり、経糸を切断した後に、経糸を結んで布がほどけないようにする工程。

転じて封印の意味。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―7 越

戈(機織り機)と足の会意文字。

踏板を操作することで、綜絖が上下して、経糸の上下が入れ替わること。

転じて乗り越えるの意味。

 

 

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漢字の世界―6 成

戈と刀の会意文字。

布が織り上がったので、刀で経糸を切断すること。

転じて完成の意味。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―5 歳

戈(機織り機)に止(足)が2つで、足踏みを二回行うことによって、緯糸が往復し、経糸が2回入れ替わって元の位置に戻り、機織りのサイクルがひとつ終わること。

転じて一年のこと。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―4 戒

機織りの際に、爪で緯糸を整える作業。

転じて気持ちを整える意味に使う。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―3 機(戈)

機織り機を表す象形文字。

機織り機の機構御あらわす文字は戈である。

 

 

漢字系統樹

漢字の世界―2 右

石包丁を表す「口」と手を表す「ナ」の会意文字。

石包丁を持つ手という意味。

⇔左(稲こき棒を持つ手)

 

 

漢字系統樹

漢字の世界 漢字系統樹

従来の語源解釈が十分に説明できていない漢字を、主に取り上げていきます。

日本人の文化や思想と親和が高く、これは漢字が東夷によって発明されたことを示唆しているかもしれません。

(石包丁) 

(石包丁を持つ手)

結・吉・髻(稲刈り)

(稲の収穫作業)

(落穂)

(足跡)

(特別な人)

(稲の収穫)

(流し雛)

(石器の刃こぼれ)

(ニガナ)

工(道具一般)

(稲こき箸を持つ手)

(脱穀)

(易者)

(ご神体)

卸(幣を持つ人)

御(幣を振る人

(稲妻)

(田に落ちる雷)

(蛇の神様)

機(戈)(機織り機)

(緯糸打ち)

(経糸の切断)

(経糸を縛る)

(糸巻き具)

(機織りの一工程)

(経糸の入れ替え)

(繰り返し)

(糸)

報(幸)(給料)

(編物)

(杼の往復運動)

(矛)

(菱)

(切り揃える)

(細い針)

(喉)

(羊を褒める)

(ひとみ・目が大きな人)

(目を細める人)

(まき)

変(變)(糸紡ぐ)

恋(戀)(心がより合わさること)

蛮(蠻)(髪をおさげにしている人たち)

辶(しにゅう系文字) 

(器官の通り道)

選・巽(カタツムリ)

(犂)

(カワイルカ)

(鍬で耕す)

(ひつじ)

(羊を褒める)

鹿(しか)

(狩りの獲物)

(流し雛)

(太陽)

(日の出)

(何日も何日も前)

(先祖伝来の土地)

(むかしを思う心)

(竹の編物)

(蛇の目)

(タテアオイ)

(ストロー)

(軍隊)

(おいかける)

帰(歸)(掃除の動作)

(足の小指)

(滴形の器官)

 

 

漢字の世界-1 口

口は「くち」の象形文字である。

しかし、漢字で口が出てくる際には、口と似た形をしている石包丁の意味で使用されていることが多い。

石包丁は、収穫期に稲穂を茎から刈り取る道具である。

 

 

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