華厳経(一)
華厳経を読み始めました。華厳経は密教や禅に強い影響を与えたとされる教えです。
華厳経の「浄行品」は、生活の全てが浄業(修行)であると言っています。
基本、良いことに出会えば自分もそうありたいと願い、悪いことは反面教師に、五欲が満足されたらそれを喜びつつも執着はしない
特に美しい物や美味しい物に出会ったときには、仏の教えもまたそのように喜ばしい物であることを思い浮かべよと言っています。
浄行品で修行になるとされている行為
家に住むこと、父母に孝養を尽くすこと、妻子を養うこと、五欲を得ること、演劇を見ること、アクセサリーを身に着けること、高い塔に昇ること、プレゼントをすること、会議に出ること、危険な目に遭うこと
信念を持って出家すること、お寺に入ること、師匠の教えを受けること、具足戒を得て正式に出家すること、髪を剃ること、袈裟を着ること、自発的に仏に帰依すること、自発的に仏法に帰依すること、自発的に僧(教団)に帰依すること、お寺に参拝すること、椅子に静かに座って仏に祈ること、床に座って仏に祈ること、座禅を組むこと、座禅を組んで深く瞑想をすること(ただの座禅と分けている)、お祈り中に休憩すること、
衣装を着ること、歯磨きをすること、大小便をすること、大小便の後に手を洗うこと、錫杖を持って行脚すること、お椀を持って乞食すること、路を歩くこと、上り坂を歩くこと、下り坂を歩くこと、険しい道を歩くこと、まっすぐな道を歩くこと、道に埃が舞い上がった時、きれいな道を見た時、
大きな樹を見た時、高い山を見た時、棘の生えた植物を見た時、美しい花を見た時、果実を見た時、流れる水を見た時、池の水を見た時、井戸水をくむとき、橋を見た時、
お百姓さんが田畑を耕すのを見た時、きれいな庭園を見た時、着飾った人を見た時、質素な人を見た時、欲深い人を見た時、喜んでいる人を見た時、強い日をを見た時、病気に苦しむ人を見た時、美貌の人を見た時、むさくるしいなりの人を見た時、恩に報いる人を見た時、恩に背く人を見た時、甲冑をつけた人を見た時、帝王を見た時、帝王の子供を見た時、政治家を見た時、
お城を見た時、都を見た時、神仙を見た時、人の家に上がるとき、厳しい教えを聞いた時、戒を捨てる人を見た時、乞食して何も得られなかったとき、乞食して食物がたくさん得られた時、慎み深い人を見た時、おいしい物を食べた時、まずい物を食べた時、ご飯を食べる時、ご飯を食べ終わった時、
お風呂に入るとき(水浴びをするとき)、暑い時、寒い時、お経を読むとき、仏を拝むとき、仏を念じる時、仏のいる堂舎を拝むとき、塔を巡るとき、仏の姿を称える時
足を洗う時、寝る時、朝目覚める時
大小便することだけではなく、手を洗うことも修行に数えています。食事も食べ終わってご馳走様のあいさつをするまでが修行であるとしています。日本人の生活に強く影響している教えです。さらに必ず「衆生とともに」が入っています。仲間と世間で暮らすことを重視しています。人里離れた場所で修行することを最上とした初期の経典とは一線を画しています。
・大小便をするときには、汚れを除いて、淫欲・怒り・愚痴をなくそうと願うがよい。
・大小便を流すときには、無垢でありたいと願うがよい
・手を洗う時には、先達の助けで仏の教えを授かりたいと願うがよい(清らかな水を手に受けるように教えを受ける)
・歯を磨くときには、解脱を徹底させたいと願うがよい(歯のように固い意思を持とう)
・道に埃が舞い上がった時には、煩悩を離れることを願おう
・清浄な道を見た時には、仏の大慈悲を浴びて優しい心でありたいと願おう
庭園や水墨画に影響を与えたと思われる個所
・深い谷間を見たら正しい法界に向かうことを思う
・大樹を見たら怒りをなくすことを思う
・林を見たら、多くの人から師と仰ぎみられることを思う
・高い山を見たら善行を極めることを思う
・花を見た時には、花のように清らかに心を開き、柔らかい表情を心掛ける
・流れる水を見た時には仏の海に入りたいと願う
・池の水を見たならば、諸々の仏のくずれることのない教えを得たいと願う
・井戸の水をくむ人を見た時には、仏の極まりない弁舌を得たいと願う
・湧水を見たら、尽きない善行を積むことを願う
意外な連想
・都を見た時には、よく物を知って遠くを見通せるとうにと願う
・守り続けることが困難な規則に出会ったら、善を捨てないで迷いを離れたいと願う(絶対に守れとは言っていない)
・美食を得た時には、節度を知り、欲を少なくすることを思う
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