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2019年10月24日 (木)

華厳経(十二) カピラバットゥ城の瞿夷夫人(ヤショーダラー夫人)

彼女はお釈迦様の太子時代のお后です。華厳経では宿命通を持っていることになっています。何故かというと、華厳経ではヤショーダラ姫は、女の子が大好きな「運命の出会い」を司る神様になっているからです。

 

彼女はヤショーダラーになる前の人生でも大変な美少女だったそうです。

可愛らしい顔で、ぱっちりとした紺色の瞳で、可愛く赤い唇、利発でおしゃまでした。

 

彼女は王子に恋をしました。華厳経では母親との会話が書いてありますがこんな感じです。

「おまえ、最近ふさいでいるようだが、どうしたんだい?」

「お母様、私王子様に恋をしてしまったのです」

「おお、お前ほどの美しさならば、転輪王であっても振り向くでしょう」

「でもお母様、もしも王子様が私のことを好きでなかったら、私の胸は張り裂けて死んでしまうわ」

どこの少女マンガやねん。華厳経は本当にお経なのでしょうか、書いたの在家だよね(;^_^A

 

案の定、王子は出家の望みを持っていたのでした。彼女は自分の恋を諦めて、太子に仙人を紹介しました。その仙人は廬舎那仏の前生であり、太子はお釈迦様の前生だったのです。

 

太子は仙人の元で修行して菩薩になったのでした。そしてそれは釈迦族のシッダールタ太子として生まれた時に実を結んだのでした。

 

華厳経はヤショーダラー姫をお釈迦様の修行を妨げた「障碍」とはみなさずに、お釈迦様を解脱へ導いた重要な人間として取り扱っています。華厳経は、従来の仏教がみすごしてきた「女性」に正面から向かった教えなのです。

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