華厳経(十六) 徳生童子と有徳童女そして旅の終わり
46人目から先は解脱者です。
余り説明がないために、どういう人かわからないので飛ばします。
51人目と52人目の徳生童子と有徳童女を最後に取り上げます。
この二人は同時に現れます。
徳生童子と有徳童女は、すべての物質・国土(時空のこと)・心・菩薩(知性体)は幻であると言います。この世は宇宙コンピュータ上のデータであると言いたいのでしょうか?とすると、宇宙データベースである天主光童女は宇宙そのもの?
「この世の全ては幻なんだって」
「物質も、空間も、時間も、実体はないのさ」
「それどころか、人間が物や時間と思っていることと、情報の間には差がないのだよ」
「それらはみな存在しない何かでできているんだよ」
「その何かこそが・・・」
最後に男女の子供が出てきて、宇宙の謎をささやいて善財童子の旅は終わりです。
あとは弥勒菩薩・文殊菩薩・普賢菩薩に出会って旅の報告と打ち上げです。
さて善財童子の旅はいかがだったでしょうか?
二千年前にこれほど深く宇宙の深淵を覗いた人がいたことは衝撃的ですね。
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コメント
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へっちゃんさん、こんにちは。この前は別の名前ですみませんでした。
https://gigazine.net/news/20190828-previous-universe-conformal-cyclic-cosmology/
宇宙物理学者ロジャー・ペンローズ氏は、「宇宙は破壊と消滅を繰り返している」という説を骨子とした共形サイクリック宇宙論(CCC)
仏教に潜む「物理学」の解釈は面白いですね。今回の一連のシリーズで、アニメ関係で疑問に感じていたことが納得できました。ありがとうございます。
「小説家になろう」などでは「異世界転生」ものが主流になっていますけど、キリスト教、イスラム教では「転生」は無いですよね。これは「仏教」的な思考が原理主義的な社会風潮に対する防波堤になっているようにも感じられます。人間の行動に制約を与える一神教と、物理学的な考察が出発点の仏教の違いを改めて感じさせていただきました。
投稿: 保守系左派 | 2019年11月 2日 (土) 11時40分
おお、あれは保守系左派さんだったのですね。
華厳経は日本人の精神世界に強い影響を与えています。とあるところで廬舎那仏品の解説も書いているので探してみてください(保守系左派さんはご存知だと思いますけど)。廬舎那仏品の解説はちょーっとばかり電波が強いので、私の公式ホームページに当たるここでは書けないのですが。
転生ですか、個人的には前生と前前生らしき記憶がありますので、転生はあると思います。欧米でも、キリスト教では本来はないはずの前生のお話はたくさん報告されていますね。ギリシャ神話は転生の要素は薄いのですが、ケルト神話には転生と受け取れる話もあります。
「極端はいけません」というのが仏教の根本的な教義ですから、原理主義にはなりようがありませんね(笑)
投稿: べっちゃん | 2019年11月 3日 (日) 19時14分
https://butsuzolink.com/birushana/
「あまねく照らす者、光り輝く者(天照)」存在で女性すからね。
>「極端はいけません」というのが仏教の根本的な教義ですから、原理主義にはなりようがありませんね(笑)
日本のアニメが世界から好まれるのは、原理主義を感じられないからでしょうね。
https://ameblo.jp/hwang2968/entry-12039705781.html
「胎蔵界曼荼羅」は、母胎(女性)が世界を育むことを前提にした世界観ですね。粒子の集合体である「蓮華」とは違い、質量と形状を持たせた世界でしょうか。物語を作り庶民に説明しやすくした、物理学と言えますね。
「金剛界曼荼羅」は、ニューラルネットワークですね。メインユニットに九つの同一ユニットがつながっている。ユニット内のモデルは「五芒星」もあったりとなかなか興味深いところです。
九会の内部には、パーセプトロンが存在するなど、数式化のプロセスの図案化にも見えますね。
投稿: 保守系左派 | 2019年11月 4日 (月) 15時06分