華厳経(十三) 摩耶夫人
摩耶夫人は言うまでもなくお釈迦様の生母です。
善財童子は、摩耶夫人は如来に等しいと絶賛しています。善財童子は様々な女神や女性に出会い、最終的に母性に立ち返ったのでした。
乳母=仏教の未来である密教、すなわち精神世界と科学技術の融合
妃=可愛らしい純真な少女(善財童子はやはり…)
生母=生命を生み出す母は如来に等しい
善財童子は以上の結論を出したわけです。
しかしこれは童子個人の答えですので、それを絶対的な真理と受け取る必要はないのです。
お釈迦様の育ての親であるマハーパジャーパティーが、密教を管理する女神になっているというのは深い意味があります。そして生母のマーヤー夫人はこれからも未来の仏を生み出すのです。現身の女性の象徴であるヤショーダラー姫は、これからも男性と女性はともに歩んでいくことを象徴しています。
大事なことはお互いを思い遣る心だと華厳経は説いています。
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