2021年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            
無料ブログはココログ

« ヒーリングっとプリキュア~新年早々ラスボスが!? | トップページ | 金色姫とシンデレラ(神栖市の蚕霊神社) »

2021年1月16日 (土)

大野寺と札所十一番

ダウンロード -お遍路マップ (札所1~19番) ohenromap01.pdf

かつての遍路道は、十番の切幡寺から南下して、大野寺を通過し、吉野川最大の中州である善入寺島(古代からの名前は粟島)で吉野川を渡河して、川島、鴨島と進んで十一番の藤井寺に向かっていました。大野寺は天智天皇の勅願寺と伝わる、阿波国最古のお寺です。そして粟島には宿場町があり、遍路客と物資の参集地として大変栄えたと言います。

しかし粟島が遊水地に指定されて住民が強制退去させられ、お遍路も電車やバスで回るのが主流になると、十番と十一番の間の地域は閑散とするようになってしまいました。粟島は今は園芸農業が盛んですが宿場町としての見る影はありません。

 

Ohno04

大野寺は阿波市市場町山野上大西にあります。天智天皇の勅願寺と伝わります。本尊は阿弥陀如来。

同じく天智天皇勅願が阿波にはもう一つありまして阿南市宝田町の隆禅寺です。大野寺と隆禅寺は兄弟のお寺で、中世に両寺が衰微した時代、片方の住職が途絶えたら、もう片方が住職を派遣するなど支え合っていたそうです。

何でこんな話が分かったかというと、参拝していたら大野寺の御住職のお義母さんからお話がきけたからです。先代の住職の妹さんということでした。八十過ぎですがとてもしっかりとされていました。

お婆さんからの聞き取りと鴨島図書館で調べた話を総合すると、天智天皇は阿波国に大野寺と隆禅寺を建立しました。その後嵯峨天皇の勅願で大野寺の末寺14寺が建てられました。粟嶋にも宝幢寺と宮ノ坊善入寺があったそうです。

大野寺は飛鳥時代には東西に奈良の薬師寺と同じ塔が建っていたということです。

Ohno05

このように礎石が残っていますので塔があったのは事実と考えられます。

大野寺では大海人皇子が得度したという伝承があります。俄には信じがたいのですが、忌部氏が記紀神話作成で果たした役割を考えると何らかの事実を伝えているのかもしれません。忌部氏が大嘗会に荒妙を献上するようになったのも天武天皇の時代からです。

一時期衰微しましたが、嵯峨天皇によって再興されたそうです。

Ohno10

本堂

大野寺は蜂須賀の殿様からも崇拝されました。縁日には大きな市が立ったそうです。それはこの地の町名に残っています。切幡の市よりも大きかったと言います。

近代になって明治政府からかなり土地を没収されてしまったが、それでも徳島県最古の寺として重視され、お遍路も必ず通っていたので栄えていました。戦前までは学問所もあり、50人もの学僧が学んでいたそうです。お寺専門の宮大工が住んでいたそうです。付近の寺が次々と無住になったので、お堂と本尊を吸収していったそうです。虚空蔵堂も大日堂も周辺のお寺にあったものだということです。正月には阿南の隆禅寺に挨拶に行く行事もあったらしいです。

Ohno12

大日堂

戦後に一時期衰微したが、当代(おばあさんの娘婿)が苦労して再興したということです。とても貴重な証言がきけました。ありがとうございました。

 

Awashima05 

川島から粟嶋へ渡る沈下橋。四万十川だけの専売特許ではありません。

Kawashima01

川島神社。天日鷲命が祀られています。

Kawashima02

奈良時代から続く由緒ある神社です。

 

鴨島はかつては宿場町として栄えたのですが、お遍路がバス主流になってからは急速に衰えてしまいました。でも駅前にはお遍路用のリーズナブルな宿があります。夜中まで開いている料理屋さんもあります。駅前の宿に二泊しました。

 

十一番 藤井寺

金剛山

本尊 薬師如来

鴨嶋駅から南に歩いて三十分くらいで藤井寺につきます。山道の入り口にあります。

ご本尊の薬師如来は体内の墨書から久安四年(1148)の作であることが確認されています。四国八十八ヶ所では最古の仏像だそうです。もとは釈迦如来だったが、この地に残る弘法大師伝説に合わせて薬師如来に変えられたとのことです。秘仏です。

 

Fujii02

藤井寺の山門

Fujii01

本堂。

お遍路はここから完全な山道に入ります。世に言う遍路転がしの坂です。

 

秋はここまで行きました。年末にさらに先へ進もうと思っています。

« ヒーリングっとプリキュア~新年早々ラスボスが!? | トップページ | 金色姫とシンデレラ(神栖市の蚕霊神社) »

コメント

こんにちは。お久しぶりです。
松の内も小正月も過ぎましたが、今年もどうぞ宜しく。
こちらは連日針の穴を通すような事態に見舞われています。
愉しいんですけどね。忙しいです。
あまり人様に忙しいなどというものではないのですが。

昨日、年末からの小懸案にようやく目鼻がつきました。
しかし人と人のつながりというのは不思議なもので、
「お前、あいつと知り合いか」「だったら話が早い」
とばかり、次の話が湧いて来ました。
早速今日の午後から取り掛かっていますが、
本来の仕事が終わったわけでもなく。
最初はボランティアに毛の生えた程度の副業だったのが、
今や本業と副業がひっくり返りそうな勢いです。
次に一息つけるのは早くても梅雨ごろだろうな、と。
と言うわけでまとめて未読分を拝読しました。

お遍路の記録がブログに残るのは嬉しいものですね。
昨今の情勢から、そちらも次の予定がいささか
立てにくくなっていらっしゃるかもしれませんが、
いずれ続きがここに載ることを楽しみにしています。
今日は私事ばかりですみませんでした。
またそう遠くならないうちにお邪魔します。それでは。

バッタ男さんこんにちは。お仕事が順調なようで何よりです。人と人のつながりが、新しい価値を生み出していくのは楽しいですよね。

Go To トラベルはコロナが広まっても収まっても、秋までは再開されないかなと予想しています。収まらなければ勿論再開されないでしょうし、収まったら収まったで東京五輪を開くためには、地域をまたいだ移動はしばらく制限されるでしょう。とすると次に徳島に行けるのは夏以降になりそうです。

年末はギリギリGo To トラベルの期限に間に合って、お遍路の続きをすることができました。続きを楽しみにしてください。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ヒーリングっとプリキュア~新年早々ラスボスが!? | トップページ | 金色姫とシンデレラ(神栖市の蚕霊神社) »