鯨地名(栃木県)
栃木県日光市久次良町(くじら)
日光東照宮の西側の市街地の町名です。古代に久次良氏(鯨氏)という豪族がいたとされています。勝道上人と共に日光二荒山の中禅寺を開いたともいわれています。
栃木県宇都宮市徳次郎町(とくじら)
宇都宮市北部、奥州街道と日光街道の分岐点です。古代に外鯨邑(とくじらむら)がありました。智賀津神社の伝承によると、日光の久次良氏が移住して外鯨邑を作ったとされています。発祥の地の鯨に対する外鯨です。しかし鯨氏はいつしか消えてしまい現在の徳次郎町には鯨氏は住んでいません。
外鯨がやがて徳次郎と表記されるようになりました。戦後は行政文書で「とくじろう」という読みだったのですが、地元民の要望を受け入れて、2021年3月から読みが「とくじら」に戻りました。私が訪れた際には、バスのアナウンスは「とくじら」でした。
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