日本書紀・古事記の構造
記紀が伝える仁徳天皇の事績がどうやら邇芸速日命の神話であるということになると、記紀に伝わる天皇の事績のほとんどは神話である可能性が出てきます。
- 仁徳天皇(邇芸速日命の神話、河内王朝の祖先神)
- 履中天皇~安康天皇(奈良盆地の古い神話、天孫神話の邇邇芸命や海幸彦山幸彦にあたる)
- 雄略天皇(奈良盆地南部の英雄神話、日本武尊神話にあたる)
- 清寧天皇~武烈天皇(播磨国の神話)
- 応神天皇(誉田別命神話、河内王朝を継いだ継体天皇が河内王朝の神の上に、北陸・東国の神の誉田別命を設置)
- 日本武尊(東国の英雄神話)
- 景行天皇(九州の英雄神話)
- 垂仁天皇(奈良盆地北部の神話、誉田別命神話と関連がある)
- 崇神天皇(纏向の神話)
- 孝元天皇(近畿地方の祖先神)
- 孝霊天皇(吉備の祖先神)
- 綏靖天皇~孝安天皇(瀬戸内地方の祖先神)
- 神武天皇(日向国・豊後国の祖先神)
それぞれの神話にはある程度の歴史も反映されているでしょうが、記紀に書かれている時系列で物事が起きたと考えるのは無理があるだろうというのが私の考えです。神武天皇から武烈天皇までの血縁関係は、飛鳥時代の人が中国と朝鮮に残っていた倭国の記録と、当時残っていた伝説と古墳から創作したのでしょう。
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