2017年10月21日 (土)

三人の神武天皇

古事記の上巻は、天津日高日子波限建鵜葺不合命(あまつひこひこなぎさうがやふきあへずのみこと)が、玉依毗売命(たまよりびめのみこと)との間に、4人の子供をなすところで終わります(後述するように、私は5人と考えていますが)。
 
その子供とは上から順に
  • 五瀬命(いつせのみこと)
  • 稲氷命(いなひのみこと)
  • 御毛沼命(みけぬのみこと)
  • 若御毛沼命(わかみけぬのみこと)=豊御毛沼命(とよみけぬのみこと)=神倭伊波礼毗古命=(神武天皇)
の四人です。

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2017年10月18日 (水)

男女が織りなす日本神話

古代日本人は、神々は男女ペアの存在であり、神々が睦み合うことで自然のサイクルが回り、反目し合うことで自然のバランスが崩れると考えていました。
 
そして神々には、神々個人としての役割と太陽神に仕える神々としての役割、二つの面がありました。個人としての役割は太陽がいない夜に発揮され、太陽神に仕える神としての役割は太陽が空に昇る昼に発揮されました。
 
太陽がいない夜には、神々は自分の力を直接人間に及ぼします。例えば、春の星座である邇邇芸命と木花之佐久夜毗売は、春に人の心をウキウキさせて、若い男女の恋を祝福します。
 
反対に邇邇芸命と木花之佐久夜毗売が太陽と一緒に天に昇る秋には、木花之佐久夜毗売は太陽から力を奪って、太陽を衰退させます。これは要するに、恋人である邇邇芸命が、太陽神天照大御神に仕えているので、木花之佐久夜毗売は嫉妬して、天照大御神の力を奪うからです。
 
しかし、神々が反目して自然のバランスを崩すこともまた、自然の営みとして欠かせないのです。
 
 

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2017年10月14日 (土)

神倭伊波礼毗古命とシリウス

5)男神の神格
それでは、男神の神格と季節の関係はどのようになっているのでしょうか。

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2017年10月11日 (水)

日本神話と四季の星座

神武東征神話に入る前に、天津神と四季の関係を整理しましょう。
 
これまで見てきたように、国造り神話は夏の星座、邇邇芸命の神話は春の星座、天の岩屋戸伝説は冬の星座、邇芸速日命の神話は秋の星座でした。
整理すると表のようになります。
 
 

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2017年10月 9日 (月)

邇芸速日命とペルセウス座・アンドロメダ座

春分点の神様は邇芸速日命(にぎはやひのみこと)です。ただし古事記では邇芸速日命の神話は、神武東征神話の影に隠されています。これはおそらく、邇芸速日命を崇拝していた物部氏が飛鳥時代にはまだそれなりの力を残していて、物部氏の氏神である邇芸速日命が活躍する神話を、大和朝廷の正史として残すことは危険だと、持統天皇や藤原不比等が考えたからでしょう。
 
そこで、古事記以外の史料も使って邇芸速日命を探っていきます。
 
 

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2017年9月21日 (木)

木花之佐久夜毗売と乙女座

春の夜空に輝く橙色の0等星アルクトゥールスと純白の一等星スピカを称して、日本では「夫婦星」と呼びました。邇邇芸命の妻は木花之佐久夜毗売(このはなのさくやびめ)です。大山祇命の娘で、たいそう美しい女神ということになっています。
 

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2017年9月20日 (水)

邇邇芸命と牛飼い座

古事記では天の岩屋戸の物語の次に、出雲神話が挿入されています。出雲神話は国津神の物語ですので、星空との関連はありません。出雲神話と天津神の神話のつなぎに国譲り神話が入り、天孫降臨神話に移ります。
 
本来の天津神神話は、天の岩屋戸神話の次が天孫降臨神話になっていたはずです。出雲神話が挿入されたことには、古代の何らかの事情があったのでしょうが、ここでは考察しません。
 

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2017年8月 9日 (水)

海幸彦山幸彦とふたご座

星座で語る日本神話の続き。海幸彦山幸彦は、早春の星座の物語です。
 

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2017年6月25日 (日)

機織りと七夕

夏の天頂には天の川を挟んで、3つの美しい一等星が輝いています。特徴的ですぐに見つけられるため、夏の大三角と呼ばれています。琴座のベガ(織姫星・織女星)、鷲座のアルタイル(彦星・牽牛星)、白鳥座のデネブです。
 
夏(旧暦だと初秋)に祝われる七夕祭では琴座のベガと鷲座のアルタイルにまつわる神話が東アジア各地で語られています。内容は日本、中国南部で共通であり、かなり古い起源をもつ神話であると考えられます。
 
機織り(はたおり)の祭である七夕が、なぜ夏の大三角と結びついたのでしょうか?

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2017年6月24日 (土)

機織りと恋

七夕が近いので、機織り(はたおり)特集です。東洋で最も有名な星空神話の解明をしてみます。
 
天の岩屋戸神話には、七夕神話が挿入されています。速須佐之男命の暴虐によって、天照大御神の侍女?が絶命する部分です。
 

(3) 身の潔白が証明された速須佐之男命は、さらに暴虐のふるまいをした

(4) これに驚いた天の服織女(はとりめ)が絶命した

これには、機織りをする女が登場します。天の岩屋戸に入る前の天照大御神は速須佐之男命の前に無力です。これはおそらく、機織りの女神の神格が天照大御神に付与されたからと考えられます。天照大御神の神格に、なぜ機織りの神が混じっているのかは、非常に難しい問題なのですが、とりあえずこのシリーズでは機織りの祭である七夕が、なぜ夏の夜空と結びつけられたのかを解明してみましょう。

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